【新しい GR 機能性能など】

こんにちは、きょーちゃんです。

先週から僕らライターのレビューも始まりました。
少しでも新しいGRが身近に感じていただけているといいなーと思っています。
でも、早く皆さんに触れていただき、直接感想をききたいなーと強く感じています。

さて先週ふーさんからご案内いたしました、5月1日開催
"GR BLOG 新製品体験オフ会"

本日23時59分が応募締め切りです。
(沢山の応募有り難うございました。4月22日23時59分締め切らせていただきました）
すでにたくさんの方から応募いただいており、とてもうれしく思う一方で、
かなり競争率が高くなってしまっており、本当にごめんなさい。

ではでは、
APS-Cサイズでありながらこのサイズ、厚みまで追い込めた技術的裏づけや
さらに増した、撮り手の為の機能アップについてご紹介したいと思います。

軽快な操作感
最初に上げたいのはGRの性能のひとつでもある、軽快さ（スピード感、コンパクトであることの取り回しのよさ）
実際に先行して使わせていただいていますが、実際の操作感覚はとても軽快！です。

★GRDIVとのスピード比較表

数字で比べてみると、なるほどと思いました。


AFも静かで早いんですね。GR　DIGITALIVやAPS-Cのイメージャーを載せているＧＸＲのA28ともまったく異なる印象。

GR DIGITALIV GXR-A12-28㎜ユニットからの進化は
二つの大きな技術的解決方法の組み合わせによりクリアしたのですね。

①新しいＧＲのための光学系最適化
（高画質維持かつ、物理容量を最小化し、レンズとセンサーを包括した最適化技術）
　AF駆動時の物理重量が減り、慣性モーメントが少ない駆動により、速く低電力でフォーカスさせる。

②起動時の鏡胴駆動モーターとAFモーターを分離
鏡胴繰り出しは短時間でパワフルに、
AFは細やかに早く動く小さなモーターで役割分担してるのですね。

新しいＧＲはオートフォーカス作動時、外観に見える鏡胴は前後しません。
電源を入れて繰り出す時は、専用のモーターが受け持ちます。
あらためてレンズ側から覗くと、外観の鏡胴の中に本来のレンズユニットが収まっており、
この小さなユニットのみが専用AFモータにより繊細かつ迅速に駆動するのがわかります。

この構成によって、撮影感覚に直結する操作フィールを上げながらも、このサイズ・厚さを実現できたのですね。
そしてコンパクトさと省電力+AFスピードを併せ持った、大きな技術的進歩となりました。
もちろんこの解決方法ができたのは光学系のコンパクトさがなければ実現しませんでした。

では光学系をどうやってコンパクトにしたか
光学性能。ＭＴＦなどの数値で見ても、ＧＲで一番良好な値ですが、
なにより街中のスナップでもゆがみの無さは金曜日のヒロさんのレビューのとおり気持ちの良いものです。

ＧＸＲシリーズではレンズとセンサーの最適な組み合わせをユニットという概念で実現していました。
今回のＧＲでは同様のアプローチをさらに推し進め、最大の性能を引き出しています。
レンズはまったくの新設計。短射出瞳形のレンズに対応した新しいCMOSセンサーにより、周辺部までの画質を確保しながら、非常にコンパクトなレンズとセンサーの組み合わせを実現したのですね。

小さなレンズをセンサーに近い距離に置くと、センサーの隅に光を導く際にどうしても斜めに(垂直より浅い角度）でセンサーに届けることになります。(これは短射出瞳形レンズといわれています）

ところが斜めに届けるとどうなるか。
センサーの一つ一つのピクセルは半導体製造プロセスで作られた微小な井戸のようなもので、その井戸の底に受光部分が埋まっているんですね。斜めだと井戸の底に光がたどり着けません。
そこで、GRのセンサーでは隅の井戸には光を導くレンズ（マイクロレンズ）をわざとオフセットして届くように調整しています。

レンズにより最適なオフセット値はまちまちですが、ＧＲは単焦点固定レンズである強みを生かし、レンズとセンサーをセットで考えた本当の最適化が図れているのですね。
これが質量軽減、収納、駆動時のコンパクトさ＞速さ＆省電力につながっているんです。

ではちょっとカタイ話から離れて、機能について。


ここから、外観上からもわかる、新しく追加された機能のひとつをご紹介したいと思います。

EFFECT　左側面のＦnキー増設と機能追加について

EFFECT機能の分離と効果追加（Ｆnキー増設）
ブリーチバイパスや、ミニチュア、ハイコントラスト白黒などの撮影効果がEFFECTメニューに分離され、新たに、レトロ、ハイキーが追加されました。
Ｆnキー割り当てが可能で、ワンボタンでEFFECTの種類を選択できるようになりました。
液晶からみて左側面（フラッシュレバーの下）へＦnボタンが追加され出荷時はこのＦn3に割り当てられています。
もちろんこの物理ボタンのキーアサインを変更することができますので、僕はここに35㎜クロップを割り当てています。

フィールドテスト中に撮影した目黒川の桜でEFFECTの作例から
最初に比較として、EFFECTではない、通常の画像設定ベースの作例。彩度６コントラスト７周辺減光中

レトロ
彩度が若干おさえられマゼンタがかった淡い色調ですね。紗のかかった記憶の風景というイメージを僕は感じています。

ハイキー
白飛びぎりぎりのところで階調が維持されている光の満ち溢れるイメージ。被写体や撮影環境でさまざまな印象に変わりそうです。

もうちょっと作例をつづけますね。
要望の多かったワイコンの作例などをEFFECTと織り交ぜて

【ワイコン装着21㎜相当　と　EFFECT】
週末は天気が下り坂。青空の対比ができないときこそ、とEFFECTで東京駅の撮影を楽しんでみました
ワイコン21㎜相当スタンダード
ここで撮影をしたことがある方は、天井までのアングルで悩んだことがあると思います。
ワイコン21㎜相当なら人と天井を一枚で入れ込むことができました。

同21㎜相当白黒TE外観から

ではワイコンでの撮影にEFFECTを合わせて。
すべてワイコン付21㎜相当です
左(ハイコントラスト白黒)　右(クロスプロセス)

左(ブリーチバイパス)　右(レトロ)

ミニチュア

最近復元リニューアルされた東京駅に似合いそうなEFFECTを選んでみましたがいかがでしょうか。

次は上野アメ横へ、さすがに天候が悪いせいか人通りが程よい込み具合で、いつもよりはのんびり歩けました。
ワイコン21㎜相当

ワイコン21㎜相当

そして、ワイドマクロが大好き！な方にはひとつ良いニュースです。
実はオプションのワイドコンバーターを装着（21㎜相当）すると、数センチまで寄れてしまいます。
最初のGRのインプレッション冒頭の写真、"銀塩ＧＲ、初代デジタル、新しいＧＲ3台"の接写は、ワイドコンバーターをつけた新しいＧＲで撮影したものなんですよ。

ちょっと青空が足らないので青空分を補給
28㎜相当　周辺減光中

28㎜相当　周辺減光中

僕らライターのレビューはまだまだつづきます。お楽しみに。

今日は最後にお詫びがひとつあります。
それは4月度のトップ画像入賞者の皆さんに。ごめんなさい。
今回本当に素敵な作品ばかりで、季節の始まりを感じる清清しいものばかり。
でも、先週までのとおり、新しいGRのご案内にお借りしてしまいました。
事前にお知らせできない内容でもありました...
本日からまた作品をお借りしてトップ画像を彩らせていただきたいと思います。
あらためてありがとうございます。