先回の渋谷が学生時代からよく訪れているホームのような街だとしたら、銀座に関しては”完全アウェイ”。
特に、リコーイメージングスクエア銀座が 閉館してからは、いっそう足が遠のいてしまいました。
東京西部のベッドタウンで生まれ育った僕にとって、銀座は精一杯背伸びして出かけ、気疲れして帰ってくる場所。
いつの間にか半世紀が過ぎた年齢となっても、その感覚は大きく変わってはいません。
GR III, Av mode, 1/30s, F6.3, ISO200
多重露出に見えますが、1枚撮りです。ピカピカに磨かれたショーウインドーのリフレクションを利用。イメージコントロール内の「明瞭度」を+4にしてシャキッとした印象に仕上げています。
高級ブティックのショーウインドー、路上駐車するイタリアンスポーツカー。
ここを訪れると、日本の富がきちんと流通していることが判りますね。
自分自身の生活とは無縁の世界。
レンズの保養のため、被写体として愉しませてもらいましょう。
GR III, Av mode, 1/400s, F2.8, ISO1600
生粋の庶民派な僕ではあるけども、やはりここを訪れた時は背筋をシャンと伸ばして上品に振舞いたくなります。
スナップ撮影も同じ。
この街の気品に負けない素敵な写真を撮るぞ...って、不思議と気持ちが切り替わる。
それが、銀座の持つ魅力なのかもしれません。
GR III, Av mode, 1/100s, F2.8, ISO1600
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さて、こちらでお伝えしておりましたGR III Street Editionの単体発売モデルを本日発表しました。
GRシリーズでは、これまでにも専用塗装やアクセサリーを追加した数量限定の特別モデルを販売してきましたが、今回は少し趣向を変え、専用デザインのファインダーとハンドストラップを同梱しない、GR III Street Editionカメラ単体での販売も開始します。
アスファルトの上で際立つストリートフォトグラファーの個性をイメージした、カメラ本体の外観デザインは6月に発表したSpecial Limited Kitと同じ。
また、両パッケージともに山吹色と黒色のリングの2つを付属しています。
デザインや名称が示す通り、「GR III Street Edition」はGRで撮るストリート写真の愉しさ、奥深さを再認識する仲間を増やして行きたい、という思いを込めて商品化したもの。
そのためには、これまでの特別モデルのように限定数に達したら販売終了という形式ではなく、もう少し長いスパンで提供できるものにしたい、という考えが背景にあります。
日本では、2020年11月13日から2021年3月31日の販売期間となります。
詳細については、製品ページをご覧ください。
リンク先では、Street Editionの世界観を紹介する動画を新たに掲載しています。
映像制作&音楽は、安達ロベルトさん。映像の中で登場するストリートフォトグラファーと作品(スナップ)はトーマス・ハラさんです。
とってもクールな映像作品。こちらも、お見逃しなく!
(あらいた)