こんにちは、朝倉です。
2月末、初のオンライン開催となった「CP+2021」。参加いただいた皆さんいかがでしたでしょうか?
GRの SNS でもお知らせしましたが、3月8日(月)より、リコーイメージングのCP+2021 特設サイトで 、アーカイブ配信を公開しています。
トーマス・ハラさん、大和田良さん、大門美奈さんとコムロミホさんのクロストーク、タカザワケンジさんと金村修さんによるスナップをテーマにした対談 。
そして、CP+ 公式チャネル枠のコンテンツとして配信した、森山大道さんと元リコー野口智弘さんの「GR Special Talk」も 、 この特設サイトからご覧いただけます。
まだ見ていない方も、もう一度見たいという方も、是非見ていただきたいです。
そして今日は、「GR Special Talk」の対談収録に同行した際の様子をちょっとだけ。
この企画は、もともと、昨年のCP+でスペシャルステージとしておこなう予定だったもので、GR officialでも、森山さんへの質問を募集させていただきました。
「年齢によって写真に対する考えや、撮影スタイル、撮るものは変わっていますか?」
「初めて買った写真集はなんですか?」
「スナップが撮りにくい時代ですが、森山さんはどう考えてらっしゃいますか?」
などなど 、50件を超えるさまざまな質問が寄せられており、中には海外からのものもありました。
あらためて、質問を送ってくださったみなさん、ありがとうございました!1年越しで実現できました。
そして収録当日、都内にある森山さんの事務所に。
動画内にも雪が舞う様子が映り込んでいましたが、撮影日の東京は雪が降る寒い日でした。
まずはカメラやライティングをセッティングしたり、マイクのセットや座り位置を確認したり。
その間、森山さんはそっと端に移動してくださり、「ここにいて邪魔にならない?大丈夫?」とお心遣いをいただくシーンも。
僕はといえば、撮影スタッフの方がカメラテストをしている間に事務所の中を見渡していると、森山さんの歴代の写真集や使われているフィルムが本棚に普通に置いてあって、ファンとしてはもう宝の山で、ずっと興奮しっぱなしでした。
準備が整い、対談がスタート。
森山さんの一つ一つのお話が本当に素敵で、そばで聞いていて、「おー!なるほどー!」「うんうん!」「えー!そうなんだー!」というような声が漏れてしまいそうになりながら、静かに興奮していました。
中でも特に印象に残ったのは、若い写真家さんの話の時に、「若い人の写真見たら嫉妬するよね」「ちくしょう、俺もやんなきゃと思うよね」という言葉でした。
常に第一線で活躍されている森山さんだからこそ、こういう言葉が出てくるんだなぁとしみじみと思いました。
また、個人的にもすごく気になっていた「初めて買った写真集は何ですか?」という質問。これは森山さんのファンなら「あぁ、やっぱり!」という2冊、東松照明さんの「NAGASAKI」とウィリアム・クラインさんの「NEW YORK」が出てきましたが、そのあとに続く、「影響を受けた写真家」の話がまた興味深くて、ついつい収録の立ち合いであることを忘れて聞き入ってしまいました。
このあたりの話は、是非、アーカイブ動画でご覧ください。
森山さんのルーツや写真・スナップに対しての考え方を知ることができて、とても素敵な時間でした。
驚きだったのは、普通こういう対談は、1時間にまとめるなら、その1.5倍以上(2時間前後くらい)話をしてもらって編集することが多いと思うのですが、今回の収録はきっちり1時間で終了。
取材独特のヘンな緊張感も無く、お二人の信頼関係ゆえに息があったやりとりで、撮れ高ほぼ100%だったことです。
なので、やむを得ずカットしました...ということが無く、制作会社のスタッフも驚いてました。これならライブでもよかったくらいです。
今度は、リアルイベントで実現したいですね。
野口さんは、“森山さんとの対談は、2013年のGR発表会の時以来なんだよね”とのことで、最初ちょっと緊張している様子でした。ついでに、野口さんが着ているTシャツは、野口さんがリコーを退職する際に森山さんからプレゼントされたものとのことです!うらやましい!
最後におまけの写真を。
対談動画でお二人の背景に「三沢の犬」のフィギュアがさりげなく映り込んでいたのですが、皆さん気づきましたか?
このフィギュア、世界に一体しかないそうです。
せっかくなので、撮らせていただきました。
(朝倉)