GRist 50人目は、インベカヲリ★さんです!
人の心の奥に潜む、矛盾や葛藤、破滅といった陰の部分を、インベさんの視点で“作為的”に表現されています。
9月29日には、事件ルポ『家族不適応殺 新幹線無差別殺傷犯、小島一朗の実像』を発売されるとのこと。また、10月5日には刊行記念トークイベントとして、高橋ユキさんとの対談を梅田Lateralにて開催されるそうです。
さらに、10月22日~31日『T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO 2021』出展予定とのことです。
お近くの方は、ぜひお立ちよりくださいね。
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GRは主に、ロケハンや取材用の記録写真、旅行へ行った際などに使っている。作品撮りでは、重量感のあるカメラが好みだけれど、日常使いになると極力軽いほうがいい。私はこれを首から下げて、歩きながら何も考えずに撮っている。自分の視線をそのまま記録していくような感覚だ。サッと取り出してサッと撮るので、「いつ撮ってるのか分からない」と、知人から驚かれた。私は歩くのが早いほうだけど、その歩みを止めずに撮りたいのだ。ブレることも多いが、それもまた一興。
4点の写真は、この一カ月に出かけた先で撮った。撮影後のモデルさんとの帰り道、ロケハンで行ったオバケトンネル、友人と散歩した新宿の交差点、ドライブで立ち寄ったニワトリのいる神社。
私はじっとしていられないので、いつも都内をウロウロしている。おもしろい瞬間が目に入ったとき、GRが首から下がっていれば、勝手に手は動いている。
インベカヲリ★
写真家、ノンフィクションライター
1980年、東京都生まれ。人間の心をテーマに、現代を生きる一般の女性たちを撮影。国内外で個展を行う。
第43回伊奈信男賞受賞。2019年度日本写真協会新人賞受賞。
現在は、『週刊読書人』、雑誌『シモーヌ』で連載中。
写真集に『やっぱ月帰るわ、私。』『理想の猫じゃない』『ふあふあの隙間①②③』(すべて、赤々舎)共著に『ノーモア立川明日香』(三空出版)、忌部カヲリ名義の著書に『のらねこ風俗嬢―なぜ彼女は旅して全国の風俗店で働くのか?―』(新潮社電子書籍)など。
2021年は、事件ルポ『家族不適応殺 新幹線無差別殺傷犯、小島一朗の実像』(角川書店)、エッセイ集『私の顔は誰も知らない』(人々舎)を発売予定。