こんにちは、朝倉です。
GR IIIxの発売まで、もう残すところあとわずかとなりました。
我が子の旅立ちを見守るような気持ちで、発表して発売直前となった今でもずっとドキドキが止まりません。
というわけで、あらいた、きょーちゃん、みにゅうに続き、僕もGR IIIxの試作機で撮った写真と共に、自分自身で実際に使ってみて感じたことを皆さんにお伝えしたいと思います。
僕のGRの使い方は、買い物に出かけた先やご飯を食べに行く時、家族で過ごす時間、仕事の移動の合間、そんないわば自分自身の日常を記録するカメラとしてGRで写真を撮っています。
だから、GR IIIxを手にしたとき、「このカメラを持ってどこを撮りに行こうか」とも考えたのですが、やっぱり、いつもの使い方をする方が良いかなと思って、普段通りに撮ってみました。
妻の実家で撮ったこのプチトマトが、記念すべきファーストショット。
GR IIIx,Pモード,ポジフィルム調,ISO200,1/50sec,F2.8
美味しそうでしょ?そうなんです、美味しかったんです。
記録は記憶であり、感情や思い出も一緒に、写真になる。
40mmという焦点距離は、自分の視線の延長にあるような、自然な画角で、
そのまま、手を伸ばせばそこにあるように記録してくれました。
喫茶店に入ってすぐ、室内照明がガラスに反射していて、その綺麗さに思わずパシャリ。
GR IIIx,Pモード,ポジフィルム調,ISO1250,1/50sec,F2.8
おしゃれなお店では、自分もちょっとスタイリッシュにしていたい。
だから、ポケットからパッと出して、サッと撮る。
こういうところがGRの良さかなと思っています。
40mmはグッと圧縮されるので、ボケと相まって背景の整理がしやすく、撮りたいものが自然に撮れました。
京都の西陣に美味しい洋食屋さんがあると聞いて、そのお店に向かう途中でみつけたお寺にちょっと立ち寄ると、そこに住む猫と出会いました。
GR IIIx,Pモード,ポジフィルム調,ISO200,1/320sec,F4.5
人に慣れてるけど、付かず離れず。
そんな猫との距離も、なんとなく、いとおしく感じる40mmの距離感。
28mmだと、ここから三歩前に出て…とやってる間に猫が逃げてました。
猫だけじゃなくて、人を撮るときも同様に、いい距離感で撮れるのがいいですね。
細い路地で見つけた窓とオレンジの自転車。
GR IIIx,Pモード,ポジフィルム調,ISO100,1/100sec,F2.8
街を歩いているとき、40mmだと今まで以上に構図と画面構成を気にするようになりました。
窓のラインはまっすぐ、自転車はこのあたりで切って…
そんなことを考えながら写真を撮るのも楽しい時間です。
こういう写真を撮るときに気になるのが、窓枠が傾いていないかどうか。
新搭載された「画像回転」を使うと、カメラ内で0.1度ずつ回転ができるので、きっちりとした作品に仕上げることができます。
とあるビルの階段を下りる途中、隙間から下を覗いたら、入り口からの光がなんだか素敵だったので撮った一枚。
GR IIIx,Pモード,ポジフィルム調,ISO100,1/50sec,F2.8
僕の好きなポジフィルム調は、GR IIIxでも変わらず、やっぱり好きな色でした。
今まではポジフィルム調の詳細設定でコントラストを+4にしていたのですが、40mmの自然な描写を活かしたいなというのと日常を表現するのによりスッと入ってくるように、最近はコントラストを±0で使うようになりました。
今まで以上に、深く、好きな色に出会えた気がします。
買い物の帰り、駅の階段を下りる妻と息子。
GR IIIx,Pモード,ポジフィルム調,ISO200,1/400sec,F5.0
射し込んだ光が息子の持ってる風船に当たって、綺麗って思ってシャッターを切る。
40mmという焦点距離は、ちょうどいい画角と自然なパースで、家族と過ごす時間を記録するのにちょうど良いです。
GR IIIxは僕自身が家族を見つめる視線そのものなんだろうなと思いました。
今回、何も考えず撮ってみたら、「あぁ、そういや、写真ってこんなに楽しかったんだ」と改めて感じました。
今までは、日常を撮ると言いながらもカッコつけてたというか、よく見せようという気持ちが強くて、写真を撮るか撮らないか考えて撮らないという選択をしたこともたくさんあった気がして。
写真を撮ること、記録することというのは、もっと素直にシャッターを切っていいんだと、再確認ができました。
これから、もっともっと僕の日常の記録をGR IIIxで撮っていきたいと思います。
それではまた。
(朝倉)
*写真はすべて試作機で撮影しています。