こんにちは、朝倉です。
先日、伊勢神宮に家族で旅行に行ってきました。
久々の旅行だし伊勢神宮という場所なので、景色も含めて残しやすいGR IIIを持って行こうと思っていたのですが、前日の荷造りをしている時に、「今回の旅行はGR IIIxで撮ろう」と思い立ち、GR IIIxを持っていくことに。
28mmのGR IIIは広い景色から近接撮影まで幅広く撮れるから、ある意味、旅カメラとしてはすごく使いやすいのですが、日常の延長で家族の写真を撮るのには、40mmのGR IIIxの画角はちょうどいいんですよね。久しぶりの旅行だからこそ、きちんと景色を撮るんじゃなくて、いいなと思った景色や家族の表情を”旅の記憶の断片”として残せたらいいなと思って、今回はGR IIIxと一緒に旅に出ることにしました。
GR IIIx,Pモード,ポジフィルム調,ISO200,1/640sec,F5.6
GR IIIx,Pモード,ポジフィルム調,ISO100,1/500sec,F5.6
GR IIIx,Pモード,ポジフィルム調,ISO200,1/50sec,F2.8
家族との旅行を楽しみつつ、旅先の記録はやっぱり写真に残したい。
GRはどちらも叶えてくれます。
先日のGR SNAP WEEKEND Vol.2の中の「意外と知らない?GRの使い方」というコーナーでお話しましたが、僕は家族の写真を撮る時に、カメラ内RAW現像で”スタンダード”と”ポジフィルム調”の2つのイメージコントロールで現像します。
スタンダードの写真は記録用として、家族の様子を見た目に近い色で残したいからという理由で使っていて、家族に共有したり、アルバム用にプリントしたりしています。
ポジフィルム調の写真は個人的な趣味というか、普段撮るスナップも基本的に全てポジフィルム調で撮っているので、家族との時間の記憶もそれで残しておきたいという気持ちがあるから、こちらも残しておきたい。
この2つのイメージコントロールの写真を残すのはちょっと面倒だけど、そこは個人的なこだわりの一つです。
GR IIIx,Pモード,ポジフィルム調,ISO500,1/40sec,F2.8
ポジフィルム調をベースにパラーメーターをカスタマイズして使っているのですが、家族を撮る時に特に気にかけているのは人物の肌のトーン。
コントラストはいつも強めにすることが多いので、そのままだと肌が白飛びしたりトーンが綺麗にでない
それを避けるために撮影時には露出補正で飛ばないように注意して撮りつつ、現像時には全体の明るさを変える「増減感」ではなく、中間調の明るさだけを変えることができる「キー」で明るさのコントロールをしています。更に、「コントラスト(明部)」は常に-4まで下げて、ハイライト側のコントラストを抑えることで、全体のコントラストはパキッとさせつつ、肌のトーンを綺麗に出しています。
朝倉の詳細設定はこんな感じです。
<ポジフィルム調の詳細設定>
彩度:-2
色相:±0
キー:±0(※ここで明るさをコントロールする)
コントラスト:+4
コントラスト(明部):-4
コントラスト(暗部):-4
シャープネス:±0
シェーディング:±0
明瞭度:±0
GR IIIx,Pモード,ポジフィルム調,ISO320,1/40sec,F2.8
GR IIIxで家族を撮っていて、一番いいなと思うのは、家族との距離感。
上の写真は、ホテルの部屋で娘としゃべっている時に、ふと頬杖をつく瞬間を、テーブルを挟んで向かいに座りながら撮った写真なのですが、視線の延長というか、ちょうど僕が娘を見ている景色そのものなんですよね。
家族とちょうどいい距離感で時間を過ごしつつ、その時間を記録に残すことができる。
まさに”旅の記憶の断片”を残すには、この40mmという画角はちょうどいいなと思いました。
GR IIIx,Pモード,ポジフィルム調,ISO200,1/250sec,F2.8
というわけで、今回は旅と家族を撮ることについてのお話でした。
旅と言っても、僕にとってはある意味それも日常で、そんな日常の時間を記録するってやっぱりいいなぁと改めて思いました。
実は、写真を始めたキッカケは家族の写真が撮りたかったからで、憧れの写真家の方も大きな一眼レフで家族の写真を撮っていて、最初はずっと一眼レフで家族を撮っていたのですが、以前の記事でも書いている通り、家族といる時って、僕にとっての一番の目的は家族との時間を楽しむことで、写真を撮ることは副次的な目的でしかないので、カメラは小さい方がいいなと途中から思うようになって。
それからはずっとGRで家族の写真を撮っています。
家族との時間を大切にしつつ、写真も撮る。
これからも続けていきたいと思います。
それでは、また。
(朝倉)