かつです。
今回は、私の星空つながりの中でもディープなGRユーザーである
成澤広幸(なりさわ ひろゆき)さんを紹介します。
成澤さんは、天体望遠鏡や天体観測に便利なアクセサリーなどで有名なVixenの社員さんであり、星景写真家としても活躍しています。
タイムラプス映像がすばらしく、都市部で夜景と共に写る星の光跡からはじまり、海で、山でと、バリエーション豊かな映像を3分程にまとめていただいています。
特に、夕方から夜へ、夜から明け方へと明るさが切り替わるシーンの映像は秀逸です。
是非ともHD画質での視聴を!
それでは成澤さんの作品を彼のGRへの想いと共にどうぞ。
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「私とGR」
私が20代の頃、某カメラ店で働いていた時に彼女はデビューしました。
GR DIGITAL・・・。当時のコンデジ市場は最盛期だったと思います。
どんどん新しく多機能な製品が発売されるなか、単焦点28mmでコンパクトという
ある意味「気取らない」彼女のスタイルが何故か私の心の片隅に爪痕を残し
「いつかは持ちたいカメラ」リストの中にエントリーされたのでした。
成澤さんのGR
グリップゴムを追加してサムレストをつけています。
それから数年後、デジタルカメラが高性能化し、私は星空の撮影に傾倒していきます。
平日はサラリーマンとして働く「週末写真家」の私は、曇って星空が撮影できない場合の対策として夜景撮影に取り組むことにしました。
外出先でも持ち運びが楽なコンパクトデジタルカメラを検討したときに、APS-Cサイズのセンサーを搭載した彼女が帰ってきたのです。
時は来た。ただそれだけだった・・・。
当初はゴリラポッド、吸盤雲台、忍者レフを使って夜景撮影を楽しんでいましたが、その画質の良さに驚き、星空撮影でも使うことにしました。
特にワイドコンバーションレンズを使って撮影したときの驚き。
21mm/f2.8のレンズでこの価格でこの画質を出せるレンズって他にないんじゃ・・・。
「箱根駒ケ岳ロープウエー 山頂から」
RICOH GR + DW-3, ISO800, 21mm, f2.8, SS 30sec
フリーソフト「Starstax」で109枚を比較明合成処理
極め付けは「インターバル合成」「インターバル撮影」機能が搭載されていること。
都会のどまんなかでも星空を表現することができます。
「北天の守り神」
RICOH GR + DW-3, ISO1600, 21mm, f2.8, SS 20sec
フリーソフト「Starstax」で155枚を比較明合成処理
また、日本はとても湿度が高く、年中レンズが曇ります。
長時間のインターバル撮影では、途中でレンズが曇ってしまっては数時間の撮影が無駄になってしまいます。
星空撮影における比較明合成での撮影で、私が一番気にしているのは「レンズヒーターが巻けること」。
星空撮影で定評のあるコンパクトデジカメはどれもレンズが小さく、レンズヒーターを巻くことは難しい。
でもGRの場合は、ワイドコンバーションレンズを使えばレンズヒーターを巻くことができます。
性能以外にもそういった細かいところまで自分の撮影にベストマッチ!
GRは、私の中では「最も星空撮影に適したコンパクトデジカメ」なのです。
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"APC-Cコンパクト"というGRの懐の広さを感じる作品でしたね。
タイムラプス中、視野が上下左右などにゆっくり動いたり、ズームしたりしていたことに気づかれたと思います。
上下の動きやズームについては、ワイドコンバーションレンズを取り付け21mmの広い画角でインターバル撮影した映像を、
後から動画編集ソフトをつかって、21mmより狭い視野が移動するよう編集しているとのことです。
左右へのパンはVixenのポータブル赤道儀「ポラリエ」をつかってカメラごと視野を動かしていたとのことです。
また、映像中のGRがインターバル撮影をしている姿は、GRの使い方の参考にもなりますね。
みなさんも色々なシーンでの星空撮影にトライしてみてください。
(かつ)