あらいたです。
日本全国のさまざまな場所を巡るリアルイベント「GR meet 47」の第三回目は、好天にも恵まれた5月28日、東京・代官山での開催となりました。
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今回のイベント会場であるDAIKANYAMA T-SITE GARDEN GALLERY。強い日差しに新緑が映える、都会のオアシスのような立地でした。
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最初のプログラムは、撮影会です。
ゲスト写真家の岡嶋和幸さんと大門美奈さん、それぞれのグループに各10名がわかれ、会場であるDAIKANYAMA T-SITE GARDEN GALLERYの周辺を撮り歩きました。
ここ代官山という土地は、日本有数のターミナル駅である渋谷からひと駅という立地でありながら、緑地や住宅も多く、都会的なスタイリッシュさと、地元で生活する人々の気品が同居したような独特の雰囲気が魅力の街です。
撮影会の道中でも、雑貨屋さんのおしゃれな雰囲気を構図に取り入れる人、飲食店の店員さんに声をかけてポートレート撮影する人、路傍の花を接写する人など、各自思い思いの被写体を見つけては、GRでのスナップを楽しんでいました。
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最初の写真は、岡嶋和幸さん。要所要所で参加者へのアドバイスをしながら、ご自身でも撮影を楽しんでいるようでした。
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最初の写真は、会場からほど近いアパレルショップ「GARDE COLLECTIVE」にお邪魔した際のスナップ。ウインドー越しの女性は大門美奈さんです。お店では大門さんの作品をプリントしたTシャツも販売されています。
午後の部は、撮影会参加者の作品を会場で投影し、岡嶋さん、大門さんから寸評やアドバイスをもらうという形式の講評会でスタートしました。
どれも力作ぞろいで、お二人からは「講評する立場で来ているんだけど、ついつい鑑賞してしまいますね」との声も漏れるほど。
同じ時間、同じ場所を歩いたはずなのに、どうしてこうも作品にバラエティがあるのだろう、と街撮りスナップの奥深さにあらためて気付かされる機会となりました。
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講評会の後は、石川直樹さんのスライド&トークです。
世界各地を旅しながら写真家として活躍されている石川さんは、ヒマラヤ山脈のカンチェンジュンガ登頂を果たしたばかり。
帰国直後の”低山病”のなか、会場に駆け付けてくれました。
遠征時の苦労話と、それでも未知の風景に出会いたいから、また山に行くとの言葉。
僕らが普段体験することの無いような極限状態での経験を、写真とともにお話いただきました。
この二年ほどは、旅することが困難だった時期が続きましたが、今年からは精力的に国外遠征も再開されるとのこと。
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続いては、スナップ写真からアーティストのポートレート撮影まで幅広く手掛ける写真家、ハービー・山口さん。
体の弱かった幼少期の体験があるからこそ、生きる希望をテーマとして創作を続けてこられているとのこと。
ネガをポジに変えるのは、心の持ちようだと教わった気持ちになりました。
20代を過ごしたロンドンで偶然出会った憧れのパンクミュージシャン、ジョー・ストラマーからの一言は、写真家として自分の信じた道をとことん突き詰める決意に繋がったそうです。
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トークの後の質疑応答の時間では、参加者から次々と質問が寄せられ、やむなく運営スタッフが「時間ですので!」と制止する場面も。
ジャンルは違えど、二人のゲスト写真家のお話に共通していたのは圧倒的な行動力。
何に取り組むにしても、勇気をもって一歩踏み出すことの大切さを再認識した時間でした
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さてさて、最後のプログラムは懇親会。
参加者のみなさん、ゲストの写真家さん、そしてスタッフ全員によるささやかなパーティーが始まります。
やはり、リアルに会って話せるっていいものですね。
目の前にいる人との会話は、お互いのちょっとした仕草や表情なども含めて、得られる情報の解像度が違う。
写真が好き、GRが好きっていう熱気がダイレクトに伝わってきます。
特に、今回はニックネームを名札に書いてもらうようにしたこともあり、SNSや写真展で作品は拝見している、でも顔はよく知らないといった人たちとも多く出会うことができ、あらいた個人としても、とっても有意義な一日を過ごすことができました。
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それでは、参加されたみなさんの作品をちょこっと紹介します。
岡嶋さん、大門さんからの代官山作品とコメントもご紹介いたします。
岡嶋和幸さんの作品とコメント:
久しぶりのリアルイベントということでとても気持ちが高まりました。それは参加者のみなさんも同じで、撮影された写真に現れていたように思います。天候にも恵まれ、透明感あふれる光に創作意欲を刺激されました。代官山というオシャレな雰囲気のロケーションで、街並みや行き交う人びとなど魅力的なシーンにたくさん出合えて良かったです。午後からの参加者が加わった大人数での講評会も、得意とするイメージコントロールを生かすなど見応えのある作品の連続で盛り上がりました。それぞれの持ち味を生かした個性的な表現ばかりで、同じ場所、同じ時間を共有しているのにびっくりです。撮り歩いたり、作品を見せ合ったり、みんなで楽しい1日を過ごすことができて私自身も大満足です。
大門美奈さんの作品とコメント:
「GR meet 47」東京会場にご参加いただいた皆様、ご関係者の皆様に心より感謝申し上げます。久しぶりの大規模なリアルイベントでしたがユーザーの皆さんと直接コミュニケーションできることの楽しさ、大切さを実感した一日となりました。撮影会では同じカメラを持って同じ場所をスナップしているにもかかわらず、参加者の皆さんの視点の豊かさと多様な感受性にとても驚かされました。撮りたいと思ったときに瞬時にスナップできるGRの楽しさを改めて感じた撮影会でした。またどこかでお会いできることを楽しみにしています。
それから最後に、GR meet 47 の開催と合わせて、会場の隣のスペースで特設テントを立てて、「ONE DAY RENTAL」と「タッチ&トライ」をおこなったので、その様子も少し。
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基本的には事前予約制で、GR IIIとGR IIIxの貸し出しを実施し、当日でも空きがあればお貸しする、というカタチでしたが、約50名もの方にお貸しすることができました。また、半分以上の方が、初めてGRを使うという方で、「ずっと気になっていたので、試せて嬉しい。」「一日使えるのはありがたい。」という声をいただき、この企画やってよかったなーと、つくづく思いました。
足を運んでくれたみなさん、本当にありがとうございました!
そして、今回、東京会場は、ダイジェスト動画もつくってみました!なんと盛りだくさん。ちょっとでも、イベントの雰囲気が伝わってもらえたらと思います。
※約3分の動画です。BGMあります。
CAPAさんが書いてくださったレポートもこちらにリンクを貼らせていただきますので、合わせてぜひ。
https://capa.getnavi.jp/news/405811/
とても暑かったけど、僕もとても楽しむことができました。
参加者のみなさん、写真家のみなさん、そして、会場としてお世話になったDAIKANYAMA T-SITEのみなさん、ありがとうございました。
またどこかの会場でお会いしましょう!
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★Special thansk:
GARDÉ COLLECTIVE
https://www.gardecollective.jp/
★これまでの「GR meet 47」
・GR meet 47関連一覧
https://www.grblog.jp/article/?tag-name=47
・GR meet 47 京都(5月14日開催)レポート
https://www.grblog.jp/article/17692/
・GR meet 47 新潟(4月23日開催)レポート
https://www.grblog.jp/article/16960
(あらいた)