こんにちは、任三郎です。
このところ夕焼けがきれいだな~と思う日が何日かありました。
ちょうど仕事を終えて、帰宅する途中くらいの時間にきれいな夕焼けを眺められるというのは、ノスタルジックでいいですよね。
約2年前の「夕暮れ時を撮る」で、夕景を撮るときのカメラの設定について書きました。
僕がおすすめする基本的な設定はこの2つ。
・ホワイトバランス(WB)[太陽光]
・露出補正(EV) -0.7~-0.3
ここにさらに測光モードを[ハイライト重点]を加えると、もっとドラマチックになると思います。
GR IIIx, ISO125, f2.8, 1/40s, EV-0.7, ポジフィルム調, WB[太陽光], 測光[ハイライト重点], 71mmクロップ,フォーカス[∞]
ドラマチックではあるけど、ちょっと色味が濃く出すぎるかなぁ、、、という印象もありますよね。
測光モードをハイライト重点にする場合は、露出補正は0.0のままで自然な雰囲気になると思いますので、参考にしてみてください。
左:GR IIIx, ISO100, f3.2, 1/160s, EV-0.3, ポジフィルム調, WB[太陽光], 測光[分割], 71mmクロップ, フォーカス[∞]
右:GR IIIx, ISO1250, f2.8, 1/40s, EV 0.0, ポジフィルム調, WB[太陽光], 測光[ハイライト重点], 71mmクロップ,フォーカス[∞]
今回は夕景の切り取り方について、自分なりのいい感じを見つけたのでお伝えしたいと思います。
◆縦構図で切り取る
上の2つの写真は縦構図の写真です。
縦構図にすると、色のグラデーションの厚みが増して、空と大地とのつながりみたいなものが強くなる気がします。
そう感じる根拠はわからないですが、、、太陽が空から地面に沈んでゆく、動きの方向性があるからかな?
水準器を使って水平垂直を合わせて、上半分が空、下半分が地面という構図が僕は好きです。
◆リフレクションを入れる
平日の仕事を終えた後、気分転換にサイクリングで通りかかる近所の川や、多摩川で撮っています。
川沿いの上空は開けていますから、雲がよく見えるんです。
夕景を撮ると地面が黒くツブれ気味になりますが、そこに川面のリフレクションが一筋入っていると、いいアクセントになると思うんです。
川面のリフレクションは水たまりや湖のような鏡面風にはならないけど、空の色が入るのがいい感じ。
GR IIIx, ISO200, f2.8, 1/40s, EV 0.0, ポジフィルム調, WB[太陽光], 測光[ハイライト重点], 71mmクロップ,フォーカス[∞]
◆GR IIIxの71㎜クロップ
これまでに紹介した写真は、全て71mmクロップで撮影した写真で撮ったものです。
夕焼け空の下の人や景色が大きく写ると、それぞれの被写体から連想するものや寄せる思いも大きくなるんでしょうか。
あの電車はどこ行きかなぁ、、、明かりの入っているお宅では、ほかほかご飯が待ってるのかなぁ、、、とか。
夕焼け色に染まる雲と自分との空間が少し縮まって、自分は写っていないんだけど、自分自身が風景に溶け込んだような気持ちになれるってことに気付きました。
GR IIIx, ISO100, f2.8, 1/125s, EV 0.0, ポジフィルム調, WB[太陽光], 測光[ハイライト重点], 71mmクロップ,フォーカス[∞]
今年は梅雨明けが早かったので、秋にかけてきれいな夕焼けの日が増えるかもしれません。
夕日が沈んでゆくのをしみじみと眺める旅、っていうのもいいですねぇ...。
(任三郎)