こんにちは、朝倉です。
以前、「GRとカメラバッグ」という記事でINDUSTRIAのスナップショルダーバッグをご紹介しましたが、出かける時にはいつもそのバッグにGR IIIとGR IIIxを入れて街を歩いています。
2台のGRで写真を撮っていると、標準画角好きの僕はGR IIIxで撮ることの方が断然多かったのですが、最近は半々ぐらいになってきました。
GR IIIをよく使うようになった明確なキッカケがあるわけではないのですが、なんとなく感覚的にGR IIIを手に取ることが多くなってきた感じです。
どんな時にGR IIIを手に取るのか、あらためて考えてみました。
一眼で写真を撮る時は「この景色をこの範囲で切り撮る」というイメージが先にあって、それに合わせてレンズ交換をして撮ります。
GR IIIを使う時も、単純に「広く撮りたい」ということもあるのですが、一眼で撮る時と違い、むしろイメージは漠然としていて、「あっ、いいな」と思ったその「空間をそのまま撮りたい」と思って手に取ることが多いです。
反対にGR IIIxを使う時は、自分の中でのイメージがはっきりしていることが多い。
その漠然とした頭の中でそこにある空間をガバッとそのまま持って帰りたい時に、GR IIIを手に取るのかなと思います。
GR III,Pモード, ISO200,1/400sec,F5.0,ポジフィルム調,AWB
GR III,Pモード, ISO200,1/2500sec,F6.3,ポジフィルム調,太陽光
GR III,Pモード, ISO200,1/250sec,F4.0,ポジフィルム調,太陽光
もう一つGR IIIを手に取る時が、ぼんやりと景色を眺めている時に出会う素敵な瞬間。
最近特にそれが多いのは移動中の乗り物の窓から見た景色。
先日GR officialで書いた「窓の外に目を向けて」という記事でご紹介した写真は全てGR IIIxで撮っているのですが、あそこで紹介した写真は「窓の外の景色を撮るぞ」という気持ちで窓の外を眺めていて、写真を撮るモードになっているので、景色の中の一部に集中していることが多くて、どちらかというとGR IIIxの画角が合う。
それに対して、ぼんやりと景色を眺めている時に「あっ、いいな」と思った景色はGR IIIの方が向いてる気がして。
なので、GR IIIで撮ることが多いです。
GR III,Pモード, ISO100,1/200sec,F3.5,ポジフィルム調,マルチパターンAWB
GR III,Pモード, ISO200,1/2500sec,F7.1,ポジフィルム調,太陽光
GR III,Pモード, ISO200,1/125sec,F3.2,ポジフィルム調,太陽光
GR IIIは、そんな「意識をせずに写真を撮りたくなる」ような瞬間を捉えてくれます。
あらためて考えてみると、僕がGR IIIを手に取る時っていうのは、あまり具体的なイメージや意識をせずに、曖昧だけれどグッとくる景色を撮りたい時が多いのかなと思いました。
28mmという画角は意識をせずに使うと、余分なものも入ることが多いけど、それはそれでおもしろいから良いのかなと。
自分の意識外のものまで写ってくれるのも、GR IIIの楽しみの一つです。
というわけで今回は、最近よく使うGR IIIについてあらためて考えてみました。
今度はまた、GR IIIxについても考えてみたいと思います。
それでは、また。
GR III,Pモード, ISO100,1/250sec,F4.0,ポジフィルム調,太陽光