こんにちは、朝倉です。
GR meet 47の第7回、山梨会場(8月27日)のレポートです。
まだまだ暑い日が続いていますが、この日もすごく暑かったし、参加された皆さんの熱量が熱かった!
ゲスト写真家は鹿野貴司さん。
会場は、身延山にある宿院「武井坊」。
武井坊の小松祐嗣住職は鹿野さんと十数年来の交流があり、「走るお坊さん」として有名な小松さんを鹿野さんもカメラで追い続けてこられていて、その縁あって、会場として使わせていただきました。
また、武井坊がある身延山久遠寺周辺は、鹿野さんが20年近く撮影で通っている場所。久遠寺の五重塔の再建の様子も撮影されています。
会場として使わせていただいた宿坊「武井坊」。
会場スペースは武井坊の大広間。GR meet 47 初となる畳に座布団というスタイル。趣のある雰囲気でワクワク感が止まりません。入口にはGRフラッグも飾らせてもらいました。
最初に会場で簡単なオリエンテーションをしてから、いざ、撮影会へ。
週間天気予報では雨予報でしたが、当日は天候に恵まれ、真夏の陽射しで最高の撮影日和でした。
今回は20数名ご参加いただきましたが、その7割近くの方がGRイベント初参加。
山梨から参加された方はもちろん、隣接している静岡からの参加も多かったです。
山梨県というと東京から近いイメージもありますが、この身延山は東京からも電車で4時間以上かかる場所で、僕は大阪からでしたが、東京からとあまり変わらない4時間ほど。
こういう機会がないとなかなか来ることができない貴重な場所での開催だったので、めいっぱいこの身延を感じて帰ろうと心に決めていました。
お寺からフワッと流れてくる線香の香りや川のせせらぎの音、視界一杯に広がる緑…体全体で身延を感じながらの撮影会となりました。
武井坊から出て坂を下ると、そこには久遠寺への玄関口「三門」が堂々とした佇まいで迎えてくれました。
三門をくぐった先に見えてくるのは、本堂へと続く287段の階段「菩提梯」。鹿野さんの写真集や写真展でよく見ていたあの大階段がついに目の前に!
僕自身もそうでしたが、参加者の方からも「おぉ!これがあの階段か!」「想像してたよりもすごい勾配!」といった声が聞こえました。
その昔、この階段が無かったころは、険しい山道を登って本堂に参っていて、この階段ができたことで「楽に本堂に行ける」と喜ばれたそうです。
この階段で楽だったのかぁ…それだけ大変な道のりだったんですね。ほんと昔の人は偉大です。
反り立つ壁のような「菩提梯」。参加者の皆さんも我々もヒィヒィ言いながら登っているのに、慣れている鹿野さんはヒョイヒョイ登って行っていました。
参加者の皆さんは一息ついてから、境内を歩きながら、それぞれ思い思いの被写体にGRを向けて撮影されていました。
昼食をはさみ、午後の部は講評会からスタート。
今回の講評会は鹿野さんが「5枚以上なら何枚でも!」というふとっぱら(?)なお言葉をいただいたので、皆さん積極的に(中には9点の方も)提出されていました。
講評会では、鹿野さんが参加者の方の作品を見て「勉強になるなぁ」とおっしゃっている場面も。
結果的に100点を超える提出作品を一点一点コメントをいただきながら進めていったのですが、鹿野さんは一人ずつ丁寧に複数枚の作品の傾向や繋がり、撮影者の意図を汲みながらコメントとアドバイスをされていました。
カラーがいいのかモノクロがいいのか、モノクロで撮るときのコツや上達方法、露出や画面構成のテクニック、スナップで大切なことなどなど、たくさん学びのある講評会だったんじゃないかなと思います。
参加された皆さんの作品をいくつかご紹介します。
休憩ののち、鹿野貴司さんによるスライド&トークです。
まずは皆さんと一緒に回った撮影会の作品を見せていただきながら、撮影会で参加者の皆さんと同じときに同じ場所を歩いて撮ったご自身の作品を例にお話をいただきました。
続いて、長年、鹿野さんが撮り続けている身延山や七面山の作品を見せていただきながらのトーク。15年という長い年月、撮り続けている鹿野さんだからこそ撮ることができる身延山の魅力に、参加者の皆さんも「おぉ…」という声が随所に沸き起こっていました。
トークの最後はGRで撮ったスナップやお子さんの作品を見せていただき、鹿野さん流のGR IIIとGR IIIxの使い分けの仕方についてもお話いただきました。いつでも持ち歩けるGRだからこそ、お子さんの成長も日々撮れるんだなと改めて感じました。
ご自身の作品を見せながら「どこでどんな風に写真を出すかわからないから、一枚で満足せずに、何枚もパターンをとることが大切」といったプロとしての心がけについてもたくさん話されていました。
イベントの締めくくりは、お楽しみの懇親会です。今回は山梨の方だけでなく、静岡や関東からの参加も多かったので、「今度は静岡か関東で GR meet47 が開催されたときには絶対参加しますね!」という声もありました。こんな風に地域を越えた交流ができるのも懇親会のいいところ。少しずつGRの輪が広がっていっているのが嬉しいですね。
鹿野さんの乾杯でスタート!参加者の皆さんと鹿野さんとスタッフも一緒になって交流することができ、楽しいひと時となりました。
参加者全員で恒例の記念写真!ご参加いただき、ありがとうございました!
そしてこちらも恒例の「みんなのGR」。畳がまたいい味出してます。
締めくくりに、鹿野さんのコメントと作品をご紹介します!
<鹿野貴司さんより>
天気が心配でしたが、予報がいい方向へ外れてラッキーでした。過酷な菩提梯にも多くの方にお付き合いいただきましたが、GR越しに悟りの境地は見えたでしょうか。見えたという方は次はぜひ身延山の山頂へ(もちろんロープウェイを使わず徒歩で)、見えなかったという方は再挑戦してみてください。
実は皆さんが撮り歩いた参道がその数日後、大きな火災に見舞われました。負傷者はなかったとのことですが、被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。また参加者の皆さんが写した写真の中にも、焼失した風景がたくさん残っていると思います。火災はとても残念ですが、写真で在りし日の光景が残ることは少なからず意義があると思います。
最近は東京でも再開発が進み、昨日まで撮れた風景が撮れなくなることが多々あります。GRという唯一無二なカメラで、ぜひ日常を撮る習慣をつけていただけたらと思います。
そして、さらに今回は、鹿野さんから「講評作品の中から鹿野賞を選びたい!」というご提案をいただいたので、講評作品の中から鹿野さんに受賞作品を選んでいただきました。
1枚目の写真が「鹿野賞」を受賞された荻野さんの作品。鹿野さんからいただいた身延山久遠寺の五重塔写真集をお届けします。
鹿野さん、そして会場をお貸しいただいた武井坊の小松住職、本当にありがとうございました!!
ご参加いただいた皆さんも、存分に楽しんでいただけたんじゃないかなと思います!!
なお、イベント前日に実施した、「ゆるっとライブ配信」を現在アーカイブ配信中です。(秋田での渡部さとるさん、愛知での赤城耕一さんのゆるっとライブ配信とともに、9月18日まで)。
また、LINE オープンチャット「RICOH GRとスナップのお部屋」を開設しました。
LINE 友だち登録をしていただいている方々の交流の場として、ご利用いただければと思います。
どちらも、GR official 公式LINEのトーク画面下にあるメニュー画面から入ってご覧ください。LINEの友だち登録者限定ですので、まだ友達登録していない!という方も、ぜひこの機会に!
次のGR meet 47は、9月24日(土)、山口県下関市での開催です!こちらはすでに申込受付を開始していますので、お近くの方、ご興味ある方はぜひぜひ!
★Special thanks
・身延山宿坊 武井坊
https://www.takeibou.com/
・身延山 久遠寺
https://www.kuonji.jp/
「めいっぱいこの身延を感じて帰ろう」と思ってやってきた身延の地。
まさに五感を使って満喫できました。
またいつか、この場所に訪れる日を楽しみに。
おまけの写真は、せっかく山梨に来たなら山梨の名物を…と思って食べたほうとうパスタ。初ほうとうがパスタで良かったのかというのは置いといて、すんごく美味しかった!!
★「GR meet 47」関連記事
これまでの「GR meet 47」の様子は、こちらからご覧いただけます。
https://www.grblog.jp/article/?tag-name=47
(朝倉)