「GR meet 47」北海道会場レポートです! (まちゅこ。)

2023.01.13 BLOG

こんにちは!管理人のまちゅこ。です。
 
今日は、「GR meet 47」12ヶ所目、北海道会場(11月12日開催)のレポートです!

 
今回は、石川直樹さんをお迎えして、午前中は東川町での撮影会、午後は講評会とスライド&トーク、そして懇親会を実施しました。

北海道での開催は、その広さゆえに、どこで実施するかとっても悩んだのですが、「写真の町」と呼ばれている東川町での開催は、いつかはここでGRのイベントを実施させてもらいたい!と思っていた場所のひとつ。ならば、いまこそ!ということで、東川町での開催とさせていただきました。

そして、東川町といえば!
GRistコーナーでも登場いただいている飯塚達央さん。現在、東川町の町会議員さんもなさっているということで、イベント開催のご相談をさせていただいたところ、会場はもちろん、それはもう、何から何まで、お世話になりまくりでした。

東川町の象徴的な存在「東川町文化ギャラリー」。とても立派なギャラリーでした

 
東川町では、1985年に「写真の町」を宣言され、以降、写真文化を通じて潤いと活力のある町づくりに取り組まれているとのこと。「東川町国際写真フェスティバル」や「写真甲子園」など、その宣言を象徴するさまざまな活動がなされていますが、町が主催して、約40年も続いているフォトコンテストがあるというのは、本当にすごいことだと思います。

そして、大雪山国立公園の麓にある東川町は、上水道の無い町なのだとか。
大雪山の大自然が蓄えた雪解け水により、蛇口をひねったら天然水が出てくるというのは、なんとも羨ましい!まさに、大自然の恵みですね。

※東川町の「写真の町」宣言や、町の取り組みなどの詳細については、コチラをご覧ください。

 
今回、会場として使わせていただいたのは、永楽寺というお寺さん。
こちらのご住職も写真が趣味で、GRにも興味を持ってくださっており、今回、場を提供してくださっただけでなく、参加者として、終日、イベントにも参加してくださいました。

参加者は、約20名。今回なんと、参加者全員が北海道にお住まいの方という、いままでにないパターン!そして、GRのイベント初参加という方が、約7割、GRを使ったことが無い(持ってない)という方が約3割いらっしゃいました。
さらに、特長的だったのが、10代~30代の方が、これまでの開催場所の平均よりも多かったこと。東川町にはさまざまな地域から移住されてくる方も多く、その中には若い方も少なくないと聞きましたが、やはり、同様の傾向が表れているのでしょうか。
 
東川町での開催をきっかけに足を運んでくださったこと、嬉しい限りです。ありがとうございます!

 
11月中旬のこの日は、北海道でいうと、ちょうど秋から冬に季節が切り替わるようなタイミング。天気予報では、この数日間で、もしかしたら雪が降るかも??という予報が出ていましたが、雪も雨も降ることはなく。時折雲の隙間から日射しが差し込み、気温も13℃前後で、寒すぎることもなく、過ごしやすい気候でした。

午前中は、紅葉のなごりが感じられる町中を、みんなで撮り歩き。飯塚達央さんがガイド役になってくださり、それぞれの場所の特徴の説明付きという、贅沢な撮影会に。

まずは、旭川電気軌道東川駅跡(昔は駅があったのだとか!)へ向かい、そこから、レンガの倉庫や、家具の工房を覗き見ながら、別荘のようなおしゃれな住宅が立ち並ぶグリーンビレッジへ向かい、ぐるりと町をまわって、、、、飯塚達央さんの説明を聞きながら撮り歩いていると、どんどん東川町に住んでみたくなってしまいます。

町中の壁に、写真が飾られているところも。素敵すぎる

 
各自お昼ご飯を食べて会場に戻り、午後からは講評会。
提出してもらう作品数は、ホントは多ければ多いほどいいです、と言っていた石川さんですが、今回は、みなさんに、5枚をMAXとして提出いただきました。

撮影者と同じ目線で写真を見ながら、友だちや知り合いとの会話のように、一人一人に親しみをもって話しかける、そんな雰囲気でお話される石川さん。

ご自身は、GRのイメージコントロール機能をほとんど使ったことがないということで、さまざまなモードの作品が出てくるたびに、その表現に驚かれており、僕はこのモードで撮ったことがないからすごく新鮮です、と正直に言いながら、なぜそのモードを使ったのか?どういう気持ちから撮ったのか?とその人の気持ちを掘り下げつつ、撮影者の方と会話。

多重露光を使った作品では、多重露光機能がGRにあるなんて知らなかった!できるんだ!と、素直に関心しながら話す石川さんに、会場からは笑いも。

みなさんの作品の講評とともに、石川さん自身がGRの機能について勉強してるような様子が、なんだか微笑ましく見えました。

そして、さらに、

「これは、向こうに海があるみたいな写真ですね、東川町には海がないのに、あるように見える」
「僕は気づいてなかったけど、こんな石ころあったんですか、海沿いみたいですね」
「なんだか、風景がポートレートみたいにみえてきますね、いいですね」

と石川さん。

「北海道らしさ、東川町らしさ、みたいな、“◯◯らしいかどうか”ということにとらわれてしまうと、どこかで見たような、よく見るものになって、つまらなくなってしまう」と、「たしからしさ」を捨てることの大切さをお話されていました。

また、「写真」というのは選択していく作業だらけであることをご自身の経験を交えてお話されながら、だからこそ、“いいね”をもらえそうな作品を狙うのではなく、人と違うということに自信を持って、撮りたいと思った気持ちを大切にしていってほしいということを語られていました。

 
続いて、スライド&トークでは、写真家であり冒険家である石川さんが、これまで“冒険”してこられた世界各地の山々のお話。
(ちょうどこのイベントの数日前に、イタリアから帰国されたばかりということにもビックリ!)

行く先々の文化やその地に住む人たちの生き方、暮らし方、その地域と人をありのままリスペクトし、大事に思っているのだということがとても伝わってくるお話ばかり。
ご自身が山々にアタックする際には、多くの人に助けてもらいながら、協力してもらいながら登っていく。時に命の危険も感じながら進んでいく。だからこそ、自分に驕らないように謙虚でいることが大事なのですね。

トークの中で、エベレスト登頂時の動画を見せていただいたのですが、

「これより高い場所はどこにもない!」

と充実感のある笑顔で言われていたのが、ものすごく印象的でした。

写真や動画で見ているだけでも、過酷さが伝わってきますが、それよりはるかに、私たちには想像もできない大変な経験を何度もされているからこその、その言葉の重み。

そこに挑んだ人だけが見れる景色。またその景色が見たくて、何度となくアタックされる石川さん。もう、ただただ、すごいな、と、感動というか感銘というか、何とも言えない気持ちになりました。
貴重なお話を本当にありがとうございました。


それでは、北海道会場のイベントの様子を、写真でお伝えいたします!

今回のゲスト 石川直樹さん、そして、東川町の町会議員 飯塚達央さん。飯塚さんからは、撮影会のルートのご説明も!

飯塚さんを先頭に、みんなで撮り歩き。永楽寺のご住職も、参加者のみなさんに東川町の説明をしてくださって、とてもありがたかったです

以前は東川町の駅があったという場所。さっそくこの場所で、じっくり撮影モードになる方も多く、「このペースだと全部回れないのでは、、、」という声もちらほら。

語りながら歩くお二人の背中、いい感じです

道が広くて、車もほとんど通らないので、撮り歩きしやすかったなー

東川町の役場にも、「写真の町」の記載が!それにしても、町がホントに綺麗で素敵です

会場に戻ってきて、講評会とスライド&トーク。石川さんの冒険のお話、もっと聞きたい!!

飯塚達央さんは、GR IIIxで撮影された作品のスライドショーを紹介くださいました。ご自身が大切にしている写真や撮りたい写真、そして東川町に移り住んだ理由、最後に、東川町の紹介とともに、町への思いと取り組みなどを語ってくださいました

最後は、懇親会!カンパーイ!

各テーブルごとにうちの大久保が記念写真を撮ってくれました。あれ?被って写ってる人もいる!笑

北海道会場のみんなで記念写真!

そして、みんなのGRも!

 
東川町、私は初めてお邪魔させていただきましたが、想像していた以上に、町がきれいでイキイキしており、みなさん丁寧に暮らしている感じがして、なんだか元気になれる場所でした。

東京からだと旭川まで、意外と近いんですよね。移住したくなる気持ち、すごくわかるなー。。。

それでは、参加された皆さんの作品を、いくつかご紹介させていただきます。

 
 
そして、今回本当にたくさんお世話になりました、飯塚達央さんの作品も。

 
 
最後に、石川さんからのコメントと作品も。


★石川直樹さんよりー

北海道の東川町は、2009年頃に東川賞の新人作家賞を受賞したときに初めて訪ねて以来、トークイベントや屋外展示などで折に触れて何度も通ってきた場所です。何度でも行きたいのに、なかなか理由がないと足を運ばない場所でもあるので、今回GRのイベントで再訪がかなったのは嬉しい限りでした。
東川町は、のんびりとした雰囲気の土地で、決して目立つランドマークがあるわけではありません。でも、今回皆さんが撮影した写真を見せてもらったことで、この街への新たな発見が多くありました。人の数だけ異なる東川の風景があるということを再確認できましたし、皆さんが撮った写真のそのどれもが新鮮にぼくの目に飛び込んできました。
また、カメラと写真を介して、東川町と、そして皆さんと再会できるのを楽しみにしています。
 

 

 
石川直樹さん、イタリア帰国直後という多忙な中、ありがとうございました。
そして、飯塚達央さん、会場の手配からおすすめの撮影場所への案内などなど、大変お世話になりました。東川町についての素敵なお話も、お聞き出来てよかったです。ありがとうございました。

参加してくださったみなさん、また、会場としてお借りしました、永楽寺さん、ありがとうございました。
いつかは!と思っていた東川町で実施できて、本当によかったと思いました。

また、みなさんにお会いできるのを楽しみにしております!


次は、1月21日、青森です!菅原一剛さんの写真展も、とっても楽しみです。
お申し込みいただいたみなさん、どうぞよろしくお願いいたします。
 
※石川直樹さんの写真展が、年明けからさまざまなところで開催されています。ぜひコチラからチェックを!

なんと、靴下の自動販売機が!靴下屋さん、工事中のため臨時販売用なのだとか。結構ちゃんとした高級な靴下も売っていて、ずっとあってもいいような気がする

前日のお昼ご飯に食べた、KINGBEAR NOWというお店のスープカレーが、とても美味しかった!!味付きのブロッコリー絶品!

紅葉のなごり、大人っぽいステキな色でした

 
 

 
★Speciak Thanks

永楽寺
そのまんま


★これまでの「GR meet 47」

・GR meet 47関連一覧
https://www.grblog.jp/article/?tag-name=47


(まちゅこ。)




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