こんにちは、GRの営業・オンラインストア担当のにしむらです。
GR meet 47の第13回目、兵庫会場(12月10日開催)のレポートを、ゲストライターとして書かせていただきます!
今回の会場は、神戸・三宮の海側にあるデザイン・クリエイティブセンター神戸、通称「KIITO(キイト)」。旧生糸検査所を改修した、とても趣のある建物です。
会場のデザイン・クリエイティブセンター神戸
ゲスト写真家には、安達ロベルトさん、鈴木光雄さんのお二人をお迎えし、午前中は2組に分かれての撮影会、午後は講評会とゲストのお二人のスライド&トーク、そして懇親会をおこないました。
お二人とも神戸は何度も訪れたことのある縁が深い土地だということでした。
関西でのGR meet 47開催は、5月の京都に続き2回目。
今回ご参加いただいたみなさんは、兵庫県在住の方が約半数でしたが、関西の他府県や遠方からも来てくださいました。中には、以前GR tripに参加いただいた「GR波止場部!」のメンバーの方々も!
▼撮影会
会場での簡単なオリエンテーションの後は撮影会からスタート。
ゲスト写真家のお二人から撮影の心構えとして、ロベルトさんからは「型を破る」こと、光雄さんからは「光を意識して撮る」ことをお話しいただきました。
ロベルトさんグループは海側を撮影したのちに、神戸旧居留地の方へ。光雄さんグループは旧居留地を通って山側の生田神社の方へ向かうコースを辿ります。
どちらのグループも、お二人について行ってもいいし、別行動でもOK。写真家さんがどんな風にその場を切り撮るかを見ることができるのは、とても勉強になりますね。
GRの使い方と簡単な撮影ルート説明の後は2組に分かれていよいよ撮影会スタートです。当日はとても良いお天気に恵まれて光と影も美しく絶好の撮影日和でした。
▼安達ロベルトさんグループ
会場を出て、まず神戸三宮フェリーターミナルへ。その後、倉庫などが建ち並ぶ臨港線を進み、対岸に神戸ポートタワーやメリケンパークを望む海側のエリアを撮り歩きました。
阪神高速の高架下、京橋付近で第一の解散ポイント。海側を撮りたい人はそのまま海側へ、ロベルトさんと旧居留地方面へ行く人にわかれます。旧居留地のレトロな建築物や光を見つけながら撮り歩き、神戸大丸前で第二の解散ポイント。その後は各自昼食をとったり撮影したりしながら会場へ戻りました。
型を破るというアドバイスのとおり、普段あまり撮らないようなものにもチャレンジされていました。
▼鈴木光雄さんグループ
鈴木光雄さんグループのテーマは「光」。天気が良かったので、光を探して写真を撮ろうというアドバイスを受け、参加者のみなさんも、逆光、順光、反射光、さまざまな光を探して歩きました。
会場を出たあと、東公園周辺を経由して、旧居留地エリアへ。
旧居留地エリアでは、新旧様々な建物が立ち並ぶ通りを歩きながら、参加者の方たちは外壁の造形やオブジェ、ガラスの反射に反応して写真を撮っていた。通りから差し込む太陽の光がきれいで、その光の筋に人が来るタイミングを待って撮っている人もいました。
旧居留地を一回りしたあとは三宮神社を経由して、三宮センター街方面へ。人が多くなってきて、人を撮る参加者も。そこから生田神社まで移動。生田神社では「生田の森」という神社の本殿の裏手にある大きな木々が立ち並ぶエリアを散策。その後、各自昼食をとって会場に戻りました。
▼講評会
あっという間に撮影会が終了し、午後からは講評会です。
参加者の方々には2作品を提出していただきました。講評はグループに関係なく、ご本人のコメントも聞きながら、ゲストのお二人からのコメントをいただきました。
約40名の方に参加いただいたので、かなりのボリュームにも関わらず、ひとつひとつの作品に丁寧に向き合って講評をしてくださいました。
参加者のみなさんも真剣に耳を傾けています。
講評会作品の中でも偶然のシャッターチャンスを捉えた写真がありましたが、光雄さんがフランスの写真家サラ・ムーンと偶然会って半日東京を案内したエピソードを話されると、ロベルトさんからは、「こういうラッキーな偶然に出会うことをセレンディピティといいますが、楽しんでやっているからこそセレンディピティを引き寄せるので、ぜひ写真を楽しんでください」とのコメントがありました。
講評会の作品の中から、いくつかの作品をご紹介します。
▼スライド&トーク
講評会の後は休憩をはさみ、安達ロベルトさん、鈴木光雄さんのスライド&トークです。
安達ロベルトさんは、GR IIIxで撮影されたタイでの作品をロベルトさんの音楽とともにスライドショーで。
「この夏頃から写真の意識が変わり、プリントして見栄えのいいような写真を撮りたいと思うようになり、写真隅々までクリアに写すGR IIIxが最高で、そういった観点で見ていただきたい」とのこと。
そして、前日とイベント当日に神戸で撮影された作品のスライドショーは、群馬会場でも登場したハンドパンの生演奏で。
さいごに村上春樹さんの『女のいない男たち』の一節を朗読され、「村上春樹さんはたくさんの小説を読み音楽を聴いてご自身の文体を作った、その文体に惹かれて世界中に彼のファンがいる。みなさんも今日をきっかけにご自身の写真における文体をぜひ作ってほしい」と締めくくられました。
生で聴く美しい音色を聴きながらのスライドショーはなんとも贅沢な時間でした。今回もいくつかの本の一節を朗読してくださったロベルトさん。
続いて、鈴木光雄さんのスライド&トーク。
まずは、当日に参加者のみなさんと神戸の街を撮った作品。GR IIIとGR IIIxの2台を持って行ったうち、GR IIIで撮られた作品を中心にスライドで見せていただきながらのトークです。
また、前日のライブ配信でも紹介されていた、以前訪れた時の神戸の作品や故郷青森の作品のスライドも改めて見せていただきました。
さらにさらに、講評会作品で参加者の方も活用していたGR IIIの多重露出で撮った作品も少しだけご紹介いただき、とっても盛り沢山の内容でした。
光雄さんは学生時代に絵を描いていて、そのとき学んだ構図や配色が今も自分の基盤になっているそう。また、ご自身も色々試行錯誤をしながら作品を撮ってきたそうですが、今年の初めに約30年以上ぶりに故郷の青森を訪れた際に、視覚だけでなく五感で、自分が見て育ってきた風景や光が自分のベースになっているのだと実感されたそうです。
そのため、「みなさんも作品をつくるときに、自分の中にあるルーツやベースとなるものは、自分の負担にならず継続していくことができると思うので、その辺りを探っていくといいのではないでしょうか」とお話されていました。
鈴木光雄さんのスライド&トーク。光と影、そして色を意識して撮影された作品は、どのように考えどのように撮ったというお話がとても具体的で、みなさんとても参考になったようです。
安達ロベルトさん、鈴木光雄さん、貴重なお話をありがとうございました。
▼ちょっとお知らせ
今回のイベントに午後の部から、GR用のアクセサリーを取り扱いしているブランドULYSSES(ユリシーズ)の魚住さんがご参加くださり、12/22よりGRストア限定で発売開始したULYSSESとのコラボレーションによるGR III用ボディスーツをちょっぴり早くご紹介いただきました。
このボディスーツへのこだわりや製作秘話は、GR公式YouTube「GR TV」でご覧いただけます!
なお、こちらの商品ですが、ご好評につきおかげさまで初回入荷分が完売いたしました。次回の入荷については、革の調達の都合上、少しお時間がかかってしまいますが、再入荷の際は公式SNSなどでまたお知らせします。今回買えなかった方、お待たせして申し訳ございません!
※各ストアのご紹介(リンク)を一番最後に掲載しております。
▼懇親会
さて、イベントの最後は写真家さん、参加者のみなさん、そしてスタッフも一緒に、みんなで懇親会です!
飲み物と軽食をつまみながら各テーブルで盛り上がり、楽しいひと時となりました。
光雄さんに音頭をお願いしみなさんで「乾杯!」。ロベルトさん、光雄さんから素敵なプレゼントをご提供いただき、急きょじゃんけん大会に。お二人ともありがとうございました。
そして、恒例の集合写真と「みんなのGR」です。
参加者全員で恒例の記念写真!ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました!
そしてこちらも、GR meet 恒例、みんなのGRショットです!
最後に、安達ロベルトさんと鈴木光雄さんの作品とコメントをご紹介します。
★安達ロベルトさんより
神戸は、初めての人をやさしく迎えてくれますが、その人が慣れて馴れ馴れしく振舞うようになると突き放す、で、ほんとに親しくなるととんでもなくいいものを見せてくれる、そんな街だと感じています。開国と同時に港町として発展した神戸は、文化的、人種的に懐が深く、多くのレイヤーがあります。互いの多様性をリスペクトするためには、距離感が大切です。
写真においてもそう。神戸は距離感を考えながら撮りたい街です。
そんな神戸が私には、すごく心地よく感じられます。
最初に行ったのが、震災の傷が癒えていない2001年の同じく12月でした。まだ写真はやっていなくて、コンサートのピアニストとして行きました。
頻繁に通い始めたのはその10年後。波止場の写真学校に呼ばれました。主宰の木下アツオさんとは2010年に、前回10月にもおじゃました群馬県桐生で、私がカタログ写真を担当したGXRのプロモーションイベントで出会い、翌年、東日本大震災がきかっけで再会しました。
今回、はじめましての人、おひさしぶりの人らとともに、絶え間なく変化し続ける外見と変わらない内面を持つ神戸を、GR IIIxで撮りました。
講評会は2時間を超え、当事者以外には忍耐を強いたと思います。でも傑作が多く、またうれしいことに、鈴木光雄さんからの「光を視る」、私からの「型を破る」という提案を実行し、コンフォートゾーンを出てチャレンジする方が多くいました。だから私も、一人ひとりがご自身のすばらしさに気づいて帰ってもらえるよう、全力で講評しました。
会の前後に、会いたい人と会えて、話したい人とも話せたし、リコーの皆さんは今回もやさしかったし、有意義な時間でした。皆さんありがとう。また会いましょう。
★鈴木光雄さんより
神戸はとても好きな街で今まで何度も訪れていて、2022年だけでも神戸に来るのは今回の GRイベントで3回目になります。
六甲の山々と海に囲まれた異国情緒に溢れる神戸の街並みは撮影に最適な場所も多く、撮影
会では旧居留地から生田神社まで歩いて、雲一つない晴天の眩い光を意識しながら撮影を楽
しみました。
撮影後の講評は、参加者の皆さんがGRの機能を活かして、独自の視点と感性で作品を撮影 されていているのがとても印象的でした。
GRを通して皆さんと交流して、とても楽しい1日を過ごすことが出来ました。 ありがとうございました。
参加者のみなさん、安達ロベルトさん、鈴木光雄さん、本当にありがとうございました!
なお、前日夜に開催した、GR公式LINE友だち限定企画で「ゆるっとLIVE配信」には、GRistコーナーにも登場いただいているericoさんも、急遽、サプライズゲストとしてご登場くださいました!ericoさん、ありがとうございました。
さらに、神戸会場では、翌日の12/11(日)にKIITOのライブラリスペースをお借りして、ONE DAY RENTALとタッチ&トライを実施しました。こちらもたくさんの方にお越しいただきありがとうございます。
そして会場として利用させていただいたKIITOさん、素敵な会場を使わせていただき、ありがとうございました。
またどこかの会場でお会いしましょう!
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