冬枯れと赤い実 (みにゅう)

2023.03.07 BLOG

こんにちは、みにゅう です。
関東では先週、春一番が吹いたそうですが、今のうちに寒く冬枯れた季節に撮った写真を振り返っておきたいと思います。
寒いのは苦手ですが、この頃の風景は嫌いじゃない。

GR III, P mode, ISO400, 1/125sec, F5.6, -1.3EV, WB:Auto, レタッチ(レベル補正)

まず、冬の到来を実感するのは、 が降りたとき。地面の草の葉先についた白い結晶や霜柱が美しい。
そんな冬でも毎朝、厚着をして近所を散歩しています。よく行くルートは方角別に5つくらいあって、その日の気分で気が向いた方向に歩き出します。

GR III, P mode, ISO200, 1/1000sec, F4.0, +1.0EV, WB:Auto

葉が落ちた林では、枝の隙間から見通しが良くなり澄んだ色の空が見えます。鳥の巣も見える。

道端に目を移すと、緑が少なくなった茂みに赤い実が目につきます。
赤い実をつける植物は比較的多いようで(青い実の植物は少ない)、たぶん鳥に食べてもらうために赤い色をして目立っているのでしょう。ナンテン、ヒイラギ、モチノキ …、大きさが1cm程度なのも鳥が飲み込めるサイズだからなのかな。

ヒヨドリジョウゴの実。2枚目は近寄ってマクロで撮影したもの。
GR III, P mode, ISO100, 1/125sec, F2.8, -1.0EV, WB:Auto
GR III, P mode, ISO200, 1/60sec, F3.5, -0.3EV, WB:Auto, クロップ35mm

今季初めて覚えたのがヒヨドリジョウゴの実。艶のある赤色をしていて可愛らしい。
赤くて丸い実、というだけだとそれが何の植物かを知るのは難しいけど、日々通りかかっている道なら、夏に見たあの花が変化して実になったんだな、あの葉っぱの植物か、と知識をつなげることができる。
花が地味だったりするとそれはさらに難しい。でも、これなんの実だろう、と疑問に思うところから始めて、次の春夏に花を探してみるのもいい。
気の長い話だけど、年々、知っている花や実の名前が増えていくのは楽しい。

GR IIIx, P mode, ISO1600, 1/20sec, F9.0, -1.7EV, WB:Auto, レタッチ(トリミング, レベル補正)

GR III, P mode, ISO800, 1/800sec, F3.5, -1.0EV, WB:Auto, レタッチ(トリミング, レベル補正)

ホオズキや枯葉が繊維だけになり、繊細な網状の構造が見られるのも冬ならではの自然の造形。見事というほかありません。

網状の被写体の場合は、フォーカシングに注意が必要です。網の位置と、透けて見える向こう側のどちらに合わせようか、オートフォーカスが迷って意図しないところにフォーカスが行ってしまうことがあるので、何回かシャッターを半押ししてオートフォーカスが合わないようなら、マニュアルフォーカスに切り替えるといいですよ。
僕は、マクロモードに切り替えると撮影最短距離(6cm)にフォーカスが移動するので、そこでマニュアルフォーカスに切り替えて撮影しました。
左手で葉っぱをつまんで距離を調整し、右手1本で撮影できるので、マニュアルフォーカスも合わせやすい。GRのいいところです。

 * * * * * *

今回は、寒かった季節に撮った写真を振り返ってみました。
これからは暖かい日も増えてくると思います。桜が待ち遠しいですね。

それではまた!

(みにゅう)



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