三愛ドリームセンターのある風景(あらいた)

2023.03.22 BLOG

あらいたです。

三愛ドリームセンターの建て替えが 発表されました。
東京・銀座四丁目の交差点に面して立つこのビルは、2008年からのしばらくの間「RING CUBE」「リコーイメージングスクエア銀座」として利用されており、写真展や撮影講座、GR Cafeなどで訪れたことのある人も多いのでは。(リコーイメージングスクエア銀座閉館時の記事はこちら

GRファンにも馴染み深いランドマークが姿を消してしまう前に、と思い立ち、銀座の街でこのビルが見える風景を撮影してきました。

GR IIIx, P mode, 1/50s, F16, ISO200, Positive Film
銀座三越のショーウインドー。素敵なディスプレーは被写体としても楽しめますね。

三愛ドリームセンターの開業は1963年。東京オリンピック開催の前年です。
総ガラス張りで円筒形のモダンな建築は、高度経済成長期真っただ中の銀座の街でも、ひときわ人目を惹いたことと思います。

最上部の広告塔にRICOHのロゴが入るようになったのは、意外と最近で2006年から。
我が社の横長ロゴをこの場所に配置すると 余白部分が目立つものだな、と妙な第一印象を持ったことを思い出します。

GR III, P mode, 1/30s, F8.0, ISO200, Hi-Contrast B&W
週末の歩行者天国では、文字通り路上に出てのストリートスナップが堪能できます。

9階のミーティングスペースは、うちあわせやメディア対応にもしばしば利用しました。
とりわけ、 リンタロウさん(Samuel Lintaro Hopf)の動画取材は楽しい思い出です。

イメージングスクエアの魅力を海外にも紹介してもらおうと意気込んでの撮影でしたが、インタビューではNGテイクを連発。それでも、見事な編集技術で愉快なYouTubeコンテンツに仕上げてもらいました。

GR III, Av mode, 1/100s, F2.8, ISO200, Negative Film
ガラス越し撮影による解像劣化とネガフィルム調の褪色感で、ヴィンテージプリント的な雰囲気に。

交差点を少し見下ろす角度から眺めるとこんなかんじ。
ここからだと、周囲に立派なビルが立ち並び少し窮屈そうにも見えます。
60年の間に、銀座の街も様変わりしたということですかね。

GR III, 5s, F16, ISO200, ND: On, Vivid
長秒露光ですが三脚は使わず、歩道脇の縁石にカメラを押し付けながら撮影。小さなGRならではの芸当ですね。

正面からの雄姿。やはりこのアングルがサマになります。
最小絞り& 内蔵NDフィルターONで、スローシャッター撮影(5秒露光)したことで、夕暮れ時の交差点を往来するクルマが光跡として写りました。

さて、三愛ドリームセンターは、この3月から約2年かけて解体工事が行われ、その後、跡地に新たな建物が完成するのは2027年とのことです。
ずいぶん先にも感じますが、4年間なんてあっという間かも。

どんな施設になるのか想像もつきませんが、銀座を訪れる誰もがレンズを向けたくなるような、素敵な建築であればいいなと思います。

(あらいた)




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