少しお時間経ってしまいましたが、WBC世界一の興奮もさめやらぬ 2023年3月26日。時は桜の季節、富士山の水が湧き出る“水の街”静岡県三島市で「GR meet 47」第18回目が開催されました。
今回のレポート記事は、GRの品質保証を担当している、わたくし“なっちゃん”がゲストライターとして、その模様をお伝えしたいと思います。三島のお隣、沼津出身ということで、このあたりは馴染み深いところ。三島の魅力とともにお伝えできたらと思います。
しかしながら、こういった記事を書くのは初めてのため、読みにくいところなども多々あるかもしれませんが、どうぞよろしくお願いいたします。
1年前(4月)から始まりました「GR meet 47」 、1年間で17か所を回ってきました。今回18回目。18番 WBC日本代表では、山本由伸選手がつけていた番号ですね。
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参加者の方にお渡ししているバッチ(左)。エースの番号です。おはこ(十八番)の番号です。私もうれし~。参加者の中には、“ラブライブ”のファンの方も。一緒に撮らせていただきました。なるほど、三島の隣の町沼津はラブライブで有名ですね。
今回、ゲスト写真家として、大西みつぐさん、村上仁一さんにお越しいただき、10時よりここ三島市民文化会館ゆうゆうホールをキーステーションに、会はスタートしました。
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大西みつぐさん(左)と村上仁一さん(右)。前日の夜は、GR officialのYouTubeチャンネルにて、お二人による“ゆるっとライブ配信も実施しました。
静岡三島の会に参加いただいたお客様は約30名。
30代以下の方や、女性がいつもより多かったのが特徴的でした。そして、やはり静岡の方が65%と多かったですが、遠くは新潟県や三重県から来てくれた方も。遠くからお越しの皆さま、ありがとうございました。もちろん静岡県内の方々もありがとうございました。
静岡県は東西に長いですよね。静岡県西部の方からは、浜松でもやってくださいというお声もいただきました。ありがたいです。
撮影会前に、GR III、GR IIIxの簡単な使い方を説明し、オリエンテーションの後、さっそく撮影会スタート。大西さんチーム、村上さんチームに分かれて出発です。
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「今まで参加してきた撮影会で、今日ほど強い雨が降っていたことはなかった」と大西さん。「参加者の中に雨女・雨男がいるな!誰だ??」と笑いをとるシーンも。
雨が降りしきる中、重装備な雨具の方も。夢中になり傘を差さない方も若干おられました。パワフル!
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撮ってる人を撮ってるの図。雨のため、GRをケースに入れて撮れるアイテム持参の方も!便利そうでした。
大西さんチーム、村上さんチーム 2手に分かれましたが、基本は “楽寿園”、“湧き水流れるせせらぎ遊歩道” そして “三島大社” を回るコースです。
せっかくなので、撮影場所を写真とともに解説したいと思います。
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楽寿園:太古の昔富士山から流れ出た溶岩が見える日本庭園、遊園地と動物園も併設されています
雨の中でしたが、庭園を歩き、また動物園にて動物にも会うことができました。
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せせらぎ遊歩道(源兵衛川):楽寿園の小浜池を水源に農業用水に使われている、川に沿って散歩できる遊歩道。初夏には蛍も見ることができます
水がとてもきれいでした。ここの水は富士山の湧き水が13年かかって出てくるそうです(13年というのは説ですが)。水をすくって飲まれている方もいました。
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三島大社:平安時代に設立。昨年のNHK大河ドラマでも、源頼朝が平家討伐の決起を行った場所として描かれている由緒ある神社。松坂大輔と柴田アナなどの有名人も数多く結婚式をあげています。池にかかるしだれ桜本当にきれいでした。天然記念物の“キンモクセイ“樹齢1200年。30年ぶりに見に来たという方もいらっしゃいました。
途中、結婚式をやっている方にちょうど会うことができ、一枚写真を撮らせていただきました。こちらも嬉しくなりますね。おめでとうございます。
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さて、撮影会からなだれこんだ昼食。三島名物の鰻を食した方も多かった模様。
他に、魚河岸寿司、三島コロッケのカレー、パスタを食べられた方もおり、お写真を見せていただきました。どれもおいしそうで、ハシゴして食べたかったー!!
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私はお寿司を食べました。うなぎは、まちゅこ。が食べたもの。やはり鰻!
午後は、会場に戻った後、参加者の皆様が撮影された中から、3枚を提出いただき、講評会。講評はグループに関係なく、ご本人のコメントも聞きながら、ゲストのお二人からコメント。
撮影者の方がどのような視点でこの写真を選んだのか、撮影した時の気持ちなどを聞きながらアドバイスをいただきました。
個々の写真については、
「力強い動物の様子が撮れてますね」
「写真で見て初めて、こういう形だったと気づきました。写真って観察という視点もありますよね」
「雨の中で、ぐちゃっとした汚い感じのものを撮っているのに、なんだかキラキラと輝いてキレイに見えるのが不思議ですね」
「昔訪れた場所の思い出写真に、感慨深い気持ちが表れています」
などなど、いっぱいお褒めのお言葉をいただきました。
参加者の皆さんも、大西さん、村上さんのアドバイスや、他の方の作品を見て、たくさん学ぶことができた講評会だったのではないかなと思います。
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講評会の最後、総評としてのコメントでは、
「写真を撮り、また他の人の写真を見ることによって、その人の世界観を見ること、知ることができる(大西さん)」
「カメラとフレンドリーに接して、自分で体験してスナップショットを楽しんでほしい(村上さん)」
とお言葉をいただき、終了いたしました。
ここで、講評会の一部の作品をご紹介いたします。
続いて、大西さん、村上さんのスライド&トーク。
お二人のGRの作品を中心に、これまでの活動を踏まえつつ、お話いただきました。
大西さんの、「東京爺在る」はユーモアもあり、会場からは笑いも。若かりし頃にはヒーローアトラクションをバイトでされていたということで、驚きました。
村上さんは、現在、雑誌「写真」の編集長ということで、編集長としての視点も感じられて興味深かったです。
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そして!待ちにまった懇親会。
村上さんの乾杯でスタート。大西さんと村上さん、参加者の皆さん、スタッフもいっしょに、お互いのカメラや写真の話で盛り上がりました。
GRをご愛用いただいている皆さん、また興味をもっていただいた皆さんと直接お話ししたり、写真を見せ合うこと、三島について語ること、とても楽しいお時間を過ごすことができました。
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みなさんと一緒に記念写真
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みなさんのGRも集合写真を
最後に、大西さん、村上さんのコメントと作品をご紹介します。
<大西みつぐさんより>
今回、撮影地を「三島」に決めさせていただいたのは、1980年代に私が様々な刺激を受けた故須田一政さんが、「三島が面白い」とおっしゃったことがきっかけでした。
どしゃぶり状態というコンディションでしたが、あそこまで降ればそれなりに覚悟も生まれ、みなさん良い意味で開き直れたのではないでしょうか。
スナップショットをカッコよく撮ろうというのは所詮幻想だと思っています。実際は案外だらしなく、情けなくそこにとどまったり、離れたりしながら、結果として写ってしまうものです。GRで撮っていたとしても、未練や悔やみも交錯していきます。だからスナップは面白いともいえるでしょう。
感性も撮り方も差し置いて、町の懐にどのように飛び込んでいくか。好奇心と粘着力を発揮し、ちょっと控えめに、被写体に失礼にならない程度にシャッターを押していくことです。初めて参加した「GR meet」ですが、私自身がとても楽しかったので、またどこかの町をみなさんと歩いてみたいです。
<村上仁一さんより>
江戸時代に東海道の宿場町として栄えた三島は、富士山の雪解け水が町のあちらこちらで湧き出していて、楽寿園、源兵衛川を中心にいまも風情が感じられる素敵な町。撮影会前日には、大西みつぐさんとの“ゆるっとLIVEトーク”を行い、三島について、スナップ写真について語り合いました。
かつて三島に通っていたことがあるという写真家の須田一政さんは、三島の町を「訪れる度、幾重にも綾織りになった時にすっぽりと包まれて、近くて遠い旅心地を味わえる地である」(『日本カメラ』1994年7月号)と語っていました。
そんな須田さんの写真に想いを馳せ、GR撮影会に挑みました。
当日はあいにくの雨でしたが、桜も満開で、皆さん素晴らしい写真をたくさん撮影されていました。片手で直感的な操作ができるGRは、雨の日にも強いですね。そして撮影会からの作品講評会、スライドトーク、懇親会と、かなり濃い一日。参加者の皆さん、スタッフの皆さん、大変お疲れさまでした。そして、最後までずっとタフな大西みつぐさんの身振り、気配りに脱帽でした。
晴れの日も雨の日も、スナップ写真は面白いですね。
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こういうイベントに応援スタッフとして参加することは、ほとんどなく、かなり久しぶりという感じだったので、ちょっと戸惑いましたが、みなさんのGRの使い手ぶりに脱帽でした。むかしからGRを使ってくださっている方も多く、とても嬉しく思いました。本当にありがとうございます。
それから、村上さんが編集長を務める、雑誌「写真」、次号は7月20日発売ですので、ぜひチェックを!
https://www.shashin.tokyo/
それでは、また皆さんどこかでお会いいたしましょう!
★これまでの「GR meet 47」
・GR meet 47関連一覧
https://www.grblog.jp/article/?tag-name=47
(なっちゃん)