ネガフィルム調をカスタマイズ (朝倉)

2023.06.30 BLOG

こんにちは、朝倉です。
GR meet 47のレポート記事以外を書くのはすごく久しぶりですが、皆さんお元気にされてますでしょうか。

今回はGR III Diary Editionに搭載され、GR III/GR IIIxにもファームアップ対応したイメージコントロール「ネガフィルム調」についてのお話です。
ネガフィルム調については、商品企画担当の大久保さんのDiary Editionの記事あらいたさんのニューカラーの記事で、ネガフィルム調の特徴や活用方法を書いてくれていましたが、今回は”ネガフィルム調らしさ”は完全に無視して、僕が個人的に好きな画作りをしてみたので、もしかしたら参考にならないかも…ですが、めちゃくちゃ好きな色になったので書かせてください!

早速ですが、”朝倉カスタム”のネガフィルム調のパラメーターはこんな感じ。

彩度:-2 (デフォルトは±0)
色相:±0 (デフォルトは±0)
キー:±0 (デフォルトは+1)
コントラスト:+3 (デフォルトは+1)
コントラスト(明部):+4 (デフォルトは±0)
コントラスト(暗部):-4 (デフォルトは-1)
シャープネス以下は、デフォルトのまま

そして、このカスタムに合わせて、ホワイトバランスも少しだけいじってます。

ホワイトバランス:マルチパターンオート +B5 (Blue方向に+5)

このベースになっているのが、ずっと大好きでカスタムして使っていた「ポジフィルム調」で、今回のネガフィルム調と全く同じにパラメーターにしています。
彩度は低いけどコントラストは高く、明部は立たせて暗部はグッと絞ってというイメージ。

では、ポジフィルム調とネガフィルム調、どこが違うのか。
ポイントは赤と青と緑の色の出方です。

まず赤ですが、ポジフィルム調の赤はしっかりとした「真っ赤」な色をしているのに対して、ネガフィルム調は少し退色した朱色になります。

1枚目:ポジフィルム調、2枚目:ネガフィルム調 (パラメーターはどちらも全て同じ設定)

 
次に青ですが、こちらも赤同様、退色感が出ていて、少し渋めのブルーになります。

1枚目:ポジフィルム調、2枚目:ネガフィルム調 (パラメーターはどちらも全て同じ設定)

 
そして最後に緑。ポジフィルム調の緑は少し黄味がかったグリーンなのに対して、ネガフィルム調の緑は青みが強く出るのでグッと深みが増します。

1枚目:ポジフィルム調、2枚目:ネガフィルム調 (パラメーターはどちらも全て同じ設定)

 
といった感じで、まったく同じパラメーターでも、ある特定の色の出方が大きく違うのが見てとれます。
元々、ポジフィルム調の雰囲気が大好きで、長年、ずっとポジフィルム調を愛用してきたのですが、このネガフィルム調の色の出方にすっかりとハマってしまいました。

1枚目:GR IIIx,Pモード, ISO200,1/1250sec,F5.6,ネガフィルム調(カスタム),マルチパターンオート(+B5)
2枚目:GR IIIx,Pモード, ISO100,1/500sec,F5.6,ネガフィルム調(カスタム),マルチパターンオート(+B5)

GR IIIx,Pモード, ISO100,1/800sec,F5.6,ネガフィルム調(カスタム),マルチパターンオート(+B5)

1枚目:GR IIIx,Pモード, ISO100,1/400sec,F5.0,ネガフィルム調(カスタム),マルチパターンオート(+B5)
2枚目:GR IIIx,Pモード, ISO200,1/400sec,F5.0,ネガフィルム調(カスタム),マルチパターンオート(+B5)

 
艶やかじゃないけど、しっかりと”重み”があって渋い色合い。この色にめちゃくちゃハマってしまって、最近はシャッターを切るのが楽しくてたまりません。
今後はこのネガフィルム調とポジフィルム調をシーンによってうまく使い分けしたいと思います。

皆さんもぜひぜひ、イメージコントロールのカスタマイズを楽しんでいただければ幸いです。
それではまた。

GR IIIx,Pモード, ISO100,1/1600sec,F5.6,ネガフィルム調(カスタム),マルチパターンオート(+B5)

 
(朝倉)




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