GRist61人目は、写真家 初沢亜利さんです!
以前、フィルムのGRを使ってくださっていたという初沢さん。先日の GR meet 47 佐賀で、GRのイベントとして初のゲスト出演をいただき、フィルムのGRやGR IIIで撮られた作品をはじめ、これまでの初沢さんの貴重な作品をご紹介いただきました。GRでの写真展も計画中とか・・・!? とても楽しみです!
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大学4年の後半にサークルの写真部に入部した。
手にしたカメラはGR1。昼夜問わずブレずに撮れるISO3200のモノクロフィルムを詰め1年で300本近く撮影した。
当時、撮りたいテーマは明確ではなかった。ただ撮りまくっていた。
20年以上経った今も作品のほとんどはスナップだが、振り返ると、28ミリの感覚が土台となっている。
デジタル化したのち、長い年月GRに触れることはなかった。
対象を発見してから瞬時に画角に収めるには、確かに高倍率ズームが適している。28ミリがいい瞬間も200ミリでしか撮れない瞬間もあった。
いつしか絵づくりに遊びがなくなり不自由さを感じ始めた。
GR IIIを手にしたのはごく最近のことだ。人物に近付かないと撮れない、という初心は新鮮だ。
一見無駄に思える余白も今は余韻として楽しんでいる。
初沢亜利
1973年フランス・パリ生まれ 上智大学文学部卒業 イイノ広尾スタジオを経て写真家としての活動を始める。
林忠彦賞、東川賞新人作家賞、日本写真協会新人賞、さがみはら写真新人奨励賞受賞
写真集に「東京2020、2021。」(徳間書店)「東京コロナ禍」(柏書房)「隣人、38度線の北」(徳間書店)「隣人、それから。38度線の北」(徳間書店)
「沖縄のことを教えてください」(赤々舎)「True Feelings-爪痕の真情」(三栄書房)「Baghdad2003」(碧天舎)がある。