あらいたです。
ぶらぶら散歩しながら気ままに写真を撮るのもよいものですが、時には何か ”縛り" を設けて撮り歩きしてみることで、普段は意識しない被写体や構図に気づくことも多いものです。
今回は、僕が街中の「赤色」に着目して撮ったストリートスナップを紹介していきます。
GR IIIx, P mode, 1/30s, F14, ISO250, Standard
赤信号や、緊急車両の回転灯。安売りセールの広告、さらには呑み屋の赤ちょうちんなどなど、赤色は人々の注意を引く目的で用いられることが多いですよね。
人の眼は、赤色に対して敏感に反応するようになっているのかもしれません。
GR IIIx, P mode, 1/100, F2.8, ISO200, Negative Film
ホワイトバランス調整して少しシアン気味に仕上げました。
とは言うものの、東京、特に渋谷や新宿の繁華街には赤色に限らず、原色・蛍光色のド派手な装飾の広告やら建造物が溢れていて、その中から特定の色をテーマにスナップするのは案外難しいものです。
多くの場合、上の2枚の写真のように被写体に寄り気味で、空間を切り取るような構図にする必要があります。
GR IIIx, P mode, 1/15s, F11, ISO200, Negative Film
動きのあるものには、流し撮りも有効かも。
渋谷スクランブル交差点を疾走するカートを捉えたものですが、あえて背景をぶらすことで視界に入る情報が限定され、自然と赤い車体の構造に目が行くようになりませんか?
GR III, Av mode, 1/30s, F8.0, ISO200, Vivid
こちらは銀座での1コマです。渋谷や新宿と比較すると、街並みもお店の装飾もぐっと落ち着いた雰囲気になります。
イタリアンレストランの前に停車する、やはりイタリア製の小型車。
赤色がとっても印象的で、こんなシーンはそうそうないぞと思いながら人が通りかかるのをじっと待って撮りました。
以上、僕が "赤縛り"で撮った写真の紹介でした。
何かルールを決めて撮る時って、画面を構成する要素の「取捨選択」を強く意識することになります。
その過程で、撮り方や被写体の切り取り方など、あれこれ試行錯誤を重ねるのも楽しいものですね。
(あらいた)