あらいたです。
2023年6月18日、茨城で開催した「GR meet 47」のレポートをお届けします。
(大変遅くなってしまってごめんなさい汗)
今回のゲストは、こばやしかをるさん。
GRはもちろん、レンズ付きフィルム、スマホカメラ~一眼レフまで、様々な機材での撮影の他、プリントや展示方法のアドバイザー、カメラ誌・Web媒体での執筆など、まさに写真の ”入口から出口まで” のあらゆる領域で活躍されている写真家さんです。
開催場所となったのは、日本三大稲荷にも数えられる笠間稲荷神社で古くから栄える茨城県笠間市。笠間焼の生産地としても知られる名所です。
集合場所は、かさま歴史交流館 井筒屋。
かつては老舗旅館だった場所を、建築当時の雰囲気を残しつつリノベーションが施された建物の一室をお借りしての開催となりました。
カメラ貸出と簡単なオリエンテーションの後は、さっそく屋外に出ての撮影会。
ここ笠間というロケーションは、笠間稲荷神社にゆかりのある建築物の他にも、造り酒屋、老舗の和食器店やお菓子屋さんなど、人々で賑わうスポットが点在しています。
一方、ひとつ路地を抜けると生活感のある商店があったり、昭和の面影を残す廃墟が現れたりとスナップ撮影の被写体には事欠かない街並みです。
6月中旬の関東地方と言えば、梅雨の真っ只中のはずでが、この日ばかりは晴天に恵まれました。
お昼頃には気温30度を超え、夏至近くの高い太陽が頭上から照り付けます。
各自汗を拭き拭き、喫茶店や食事処で涼を取りながら、講評会で投影する作品の撮影を続けます。
僕も出来立てのお饅頭をいただきました。おいしかった!
GRでの撮影と腹ごしらえを済ませた後は、再び井筒屋に集合。
各自で作品3枚をセレクトし終わったところで、講評会の始まりです。
スクリーンに投影された作品を見るだけでなく、参加者との対話を通して被写体に目を留めた時の心情や、組み写真としてのテーマ性など、撮影者の作画意図を引き出すこばやしさん。
“四隅の僅かな空間を埋めるか空けるかで、写真の印象はガラッと変わる” といった技術的な事項から ”自分ならではの笠間の切り取り方を決めておくと作品に一貫性が出てくる“といった撮影時の心構えに関する部分まで幅広いアドバイスをいただきました。
こばやしかをるさんによる講評会。真剣な眼差しでスクリーンを見つめます。
今回の講評会の作品の中から、いくつかご紹介します。
★★★
講評会が終わると、こばやしかをるさんによるスライド&トークです。
前日に下見をした際に決めた「笠間デザイン」のテーマに沿って撮影された作品などを投影しながら、お話していただきました。
印象的だったのは、水平・垂直に対するこだわりへの言及。
これがうまく出来ないと被写体が曲がっているのか、カメラが曲がっているのか写真から読み取れず主題がぼやけてしまう、という解説には思わず膝を叩きたくなりました。
この話題はカメラの構え方にも派生します。
片手でカメラを構える時は、レンズ先端がやや右前を向いてしまう人も多いので、そういう場合は手首のスナップを効かせ内側に反らせ気味に構えるとよいと、こばやしさん。
たしかに、僕自身も特に肘を伸ばして撮る時、レンズがやや右を向く傾向があるので今後実践したいと思います。
イベントの締めは、参加者のみなさん、こばやしかをるさん、スタッフ入り混じっての懇親会。
この雰囲気は、どこの会場でもよいものです。
GRに限らず他社のカメラやレンズを持参される方もちらほらいらっしゃいます。
この場では、そういったGR以外にみなさんが愛用している機材の使用感を聞けるのも、根っからのカメラ好きのあらいたとしては大満足。
そうそう、過去のGR meetでお会いした人とも再会もできました。
待ちに待った懇親会のスタートです
全員そろって記念写真
最後に、こばやしかをるさんのコメントと作品の紹介です。
★★★
<こばやしかをるさんより>
初めて訪れた笠間という町。梅雨の晴れ間の夏日。それだけでも印象深い旅です。
この日のためにつくったスライドショーのおかげで、私自身も今一度、自分の気持ちに向き合う時間を頂けたと思っています。「一人で歩いていたらどんなものに目を向けるだろうか」と思いながら皆さんと過ごしていました。純粋な気持ちで町の印象を丁寧に切り取ろうと決め、テーマを笠間デザインに。
講評会では、夏の気配や、笠間らしい町の様子、路地裏に佇む時の流れ。皆さんが思い思いに感じた楽しさや、面白さ、優しい眼差しを感じる写真が多く見られたことが嬉しかったです。町の人々と会話することにより発見した地元とのつながりもとても新鮮。海の幸も山の幸も美味しくて幸せなひと時。都会では感じることのできない茨城の魅力を発信してもらいたいと感じた一日です。
もっと茨城自慢してくださいね。
またお会いできる日を楽しみにしています。
そして、こちらも恒例のGR集合写真
参加者のみなさん、こばやしかをるさん、ありがとうございました!そして、会場として使わせていただいた、かさま歴史交流館 井筒屋のみなさん、ありがとうございました。
次回の「GR meet 47」は鳥取会場!本日より参加申し込み受付スタートしていますので、参加を検討中の方は、お早めにお申し込みください。
またどこかの会場でお会いしましょう。
★これまでの「GR meet 47」
GR meet 47関連一覧
(あらいた)