紅葉とシャドー補正 (かつ)

2023.12.12 BLOG

こんにちは、かつです。

今年の紅葉は、暑い時期が長すぎ、11月になっても冷え切らなかったせいか、いまいち紅葉しきらずにいますね。
私の住む横浜内陸部では、イチョウの葉は黄色く染まるのですが、カエデが紅く染まっていかない様子が見受けられました。
そんな状態ではありますが、近所の緑道や公園をお散歩がてらに撮影してきました。

紅葉といったら、夕方や朝方の低い光を浴びたり、光が透けた葉の様子をみると、シャッターを切りたくなります。
しかし「光あれば影あり」。強い明暗が混在するシーンで撮影した写真は、暗部が体感よりも暗く感じることが多いです。

そんな時に便利なのが、シャドー補正です。
メニューでは、静止画設定→ダイナミックレンジ補正→シャドー補正と辿り、やや深い位置にあります。

RAW現像では、TOPメニューの一番下(なので上ボタンを1回操作するだけ)にシャドー補正がで出てきます。

私の場合、撮影前に設定値を固定していると使いにくいこともあり、設定は初期値のオートのままです。RAW+で撮影し、必要なときにRAW現像でシャドー補正するようにしています。


暗部の諧調をRAW現像で補正する手段としては、イメージコントロール→コントラスト(暗部)でも行えます。

こちらは、シャドー補正より効果が弱いのですが、シャドー補正との併せがけが可能です。

今回のようなシーンでは、大抵の場合、シャドー補正の強あたりで事足りますが、「もう少し暗部を明るくしたい」というケースも生じます。そんな時に合わせ掛けが便利です。今回は、勝手に “シャドー補正のバースト” と非公式呼称しておきます。

「シャドー補正Auto」、「シャドー補正強」、「シャドー補正のバースト」の3種類を、いくつかのシーンで比較していくと以下の通りです。
目視した印象に近いのがどれかということは、その場に居た私でないと判らないことです。印象に近いことと、仕上がりの良し悪しは別問題です。好みは人それぞれになります。
というわけで、機能の効果のほどを見比べるという視点でご覧いただけると幸いです。

まずは横からの光が当たるケースを2例

たまたまではありますが、どちらも3枚目の「シャドー補正のバースト」をしたケースが体感に近い仕上がりでした。


続いて、透けた光のケースを2例

こちらもたまたまではありますが、どちらも2枚目の「シャドー補正 強」が体感に近い仕上がりでした。


最後に、辺りが暗くなってきて、全体的に影が多いケースを2例

木々の先端に強い光が当たっています。
こちらのケースでは2枚目の「シャドー補正 強」が体感に近い仕上がりでした。

中央付近、横からの光なのですが透け感が強いです。
こちらのケースでは、3枚目の「シャドー補正のバースト」をしたケースが体感に近い仕上がりでした。


強い明暗が混在するケースは紅葉だけではありません。直近では、イルミネーションや初日の出の撮影でも活躍することおもいます。

みなさんも「暗部が暗すぎるな」と思った色々なケースで試してみてくださいね。

(かつ)

 

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