GR x NYC-SPCイベント(あらいた)

2024.08.27 BLOG

あらいたです。

以前、GR III Street Edition発表時の記事で、さまざまなストリートフォトのコミュニティの方たちと接する機会が増えたことを話題にしました。 

New York City Street Photography Collective (NYC-SPC)も、その一つです。
主催者のJorge Garciaさんと知り合ったのは、2019年の春。北米出張時に海外部門のメンバーとともにNYC-SPCが運営するブルックリンのプリントラボ兼ギャラリーを訪ねたのがきっかけです。

そのJorgeさんが、4月末に久しぶりに東京に来るとの連絡を受け、計画したのが今回のイベント、「RICOH GR x NYC-SPC photo walk & artist talk in Tokyo」となります。

イベントのホスト役としてもうひと方、青木ユリシーズさんに来てもらいました。
青木さんには過去のGRイベントに出演してもらったこともありますが、今回はJorgeさんから招待いただいての出演です。
聞けばこの二人、SNSを通じて長いこと繋がってはいたものの、なんと実際に会ったのはほんの数日前とのこと。

集合場所となったのは原宿のレストランECO FARM CAFÉ 632に併設のイベントスペースです。
フォトウォークは、ここを起点に明治通り沿いを渋谷方面へ向かい、帰路は裏道となる遊歩道(キャットストリート)を撮り歩くコースとなりました。

フォトウォーク後は、参加者全員の作品を大画面モニターに投影しての講評会です。
GRならではの速写性を活かした作品、多重露出やスローシャッターで撮影した作品など、どれも個性溢れる作品ばかり。

Jorgeさん、青木ユリシーズさんからのコメントに参加者が質問すると、他の参加者からアドバイスが寄せられるような場面もありました。
活発に発言する人が多く、会場内は静かに熱く盛り上がります。

スペシャルゲストは鈴木達朗さん。
渋谷の街をメインに、スナップショットとポートレートを融合させた作品スタイルで世界中のファンを魅了し続ける鈴木さんですが、近年は水の流転にインスパイアされた作品など、新たな境地を開拓していらっしゃいます。
ドイツ Steidl社から写真集 「FRICTION / TOKYO STREET」が刊行されるなどグローバルに活躍されている鈴木さん、この日も韓国 Haeden Museumでの写真展が開催中のタイミングでのご出演となりました。

アーティストトークでは、写真家を志したきっかけ、ストリート写真とパンクミュージックとの共通点、さらにはGRのメニュー設定まで、さまざまなお話しを聞くことができました。

さて、今回はイベント告知から会場内の言語などのコミュニケーションをすべて英語で実施したこともあり、世界の様々な地域から参加がありました。
スタッフが話を聞いた限りでは、アメリカ、カナダ、ニュージーランド、ミャンマー、中国、香港などなど。
たまたま旅の途中で東京に立ち寄り、来週からは別の国に行ってしまうといった境遇の方もいたりと、一期一会の出会いも国際的です。
ストリート写真界隈ならではのボーダーレスで自由な雰囲気を満喫できた一日でした。

 
最後に、Jorge Garciaさん、青木ユリシーズさんのコメントと作品をご紹介します!


<Jorge Garcia>

リコーGRチームと関係者の皆さま、表参道と原宿での忘れられないフォトウォークをありがとうございました。

先日、リコーGRジャパンの協力のもと、東京の表参道と原宿のにぎやかな界隈でフォトウォークとアーティストトークを開催するという素晴らしい機会を得ました。このイベントは、今回の東京への旅のハイライトであり、それを可能にしてくれたすべての人に心から感謝します。

まず第一に、私の共同主催者である青木ユリシーズさんと、敬愛するゲストスピーカー鈴木達朗さんに心から感謝します。彼らの専門知識と写真に対する情熱は、参加者全員に貴重な見識とインスピレーションを与えてくれました。次に、フォト・ウォークに登録し、参加してくださった参加者の皆さんに心から感謝します。皆さんが積極的に関わってくれたおかげで、この日が本当に特別なものになりました。

リコーGRを片手に表参道や原宿を散策した経験は、アメイジングというほかありません。GRのコンパクトなサイズ、速写性、高画質は、ストリートフォトに理想的なカメラです。ふとした瞬間のエッセンスを難なく捉えてくれるGRは、写真家にとって完璧な相棒です。

イベントを振り返って、私は喜びと今後のコラボレーションへの期待感でいっぱいです。リコーGRのこのようなイベントをこれからも楽しみにしています。ぜひまた呼んでください。

この忘れられない一日にご尽力くださったすべての方々に、あらためてお礼を申し上げます。これからもリコーGRのレンズを通して世界を探索していきましょう!

よい撮影を願って、

ジョージ・ガルシア
NYC-SPC、Contact Photo


(原文)

Thank You Ricoh GR Team and everyone involved for an Unforgettable Photo Walk through Omotesando and Harajuku, Tokyo

I recently had the incredible opportunity to collaborate with Ricoh GR Japan to organize a photo walk and artist talk in the bustling neighborhoods of Omotesando and Harajuku, Tokyo. This event was truly a highlight of my recent trip back to Tokyo, and I want to extend my deepest gratitude to everyone who made it possible.

First and foremost, a huge thank you to my cohost Ulysses Aoki and our esteemed guest speaker Tatsuo Suzuki. Their expertise and passion for photography brought invaluable insights and inspiration to all who attended. I also want to express my sincere appreciation to everyone who registered and participated in the photo walk. Your enthusiasm and engagement made the day truly special.

The experience of strolling through Omotesando and Harajuku with the Ricoh GR in hand was nothing short of amazing. The GR's compact size, quick responsiveness, and superb image quality make it the ideal camera for street photography. It effortlessly captures the essence of spontaneous moments, making it a perfect companion for any photographer.

Reflecting on the event, I am filled with joy and excitement for future collaborations. I look forward to seeing more events like this from Ricoh GR and hope to be invited back someday soon.

Thank you once again to everyone who contributed to this unforgettable day. Let's continue to explore and capture the world through the lens of the Ricoh GR!

Happy shooting,

Jorge Garcia
NYC-SPC and Contact Photo

 
 
<Ulysses Aoki>

GRの魅力は、汎用性を可能にするそのサイズにある。GRをポケットに入れるだけで、日常の合間の一瞬を撮ることができる。私たちの日常とは、慌ただしい東京の電車通勤から、地中海沿いでの愛するパートナーとの静かで美しいひとときまで、どんなものでもあり得る。

しかし、とりわけ親しい相棒のこととなると私たちは、彼らが有能であること、感謝の対象であることを忘れがちだ。実生活ではスーパースターなのに、いざ周囲に紹介しようとすると、「ねえ待って。今度はなにするつもり?」となってしまう。

その友人とは永年のつきあいがあるというのに、おかしなものだ。リコーチームのご厚意で開催されたこのイベントは、所有者であるかどうかにかかわらず、GRと再会し、その実力を再確認できた実りある一日となった。

この日参加した多くの写真家たちの結果も、それを如実に表していた。全員が同じ時間、同じ場所で散策しながら撮影したにもかかわらず、抽象的なものから直接的なもの、素早いものから綿密なもの、モノクロームからカラーまで、結果はさまざまだった。

私たちの多くは他の参加者の写真を見ながら自分のGRに目を落とし、「ちょっと待って。そんなこともできるの?」と自問したのではないだろうか。それは間違いなく、私たち全員がそれを讃えるためにこの場に集まったキャンディッドフォトというジャンルの可能性を示していた。また、GRを使うことで私たちがどのようにそのジャンルに参加できるかも示すこととなった。

このような大規模で組織的なコミュニティイベントを開催してくれたGRチームに改めて感謝したい。今日、彼らほどキャンディッドフォトのコミュニティを大切にし、尊重してくれるブランドは他にない。それは彼らの、カメラへの愛だけでなく、写真という近代的でありながら歴史的なアートへの敬意にもとづくものである。

感謝を込めて。

ユリシーズ


(原文)

The beauty of the GR lies in its size, allowing versatility. The photographer can simply put the camera in their pockets, and take photos of moments in between their everyday lives.
And our everyday lives can be anything from a hectic Tokyo train commute to work, to a beautiful and quiet moment with a loved partner along the Mediterranean sea.

However, especially with our closest companions, we tend to disregard how capable they can be and how appreciative we are of them. I think we all have that closest friend that's actually a superstar in real life, but when the time comes to introduce him or her to another person, we go "wait what do you do again?".

Strange, since we've known that friend for years and years. This event, kindly setup by the Ricoh team, was a fruitful day that allowed people to reconnect with the GR and understand what it's capable of, whether you were an owner of the camera or not.

The results from the many photographers that joined us for the day were a great representation of this too. Although we were all given the same time and same location to wander off and shoot some images, the results varied from abstract to literal, quick to meticulous, monochromatic to color.

I think a lot of us looked at the photographs of other participants that day, looked down at our GRs, and said to ourselves, "oh wait you can do that?". It definitely showcased the potential of the genre that we all came here to celebrate, candid photography, and how the GR allows us to participate in said genre.

I thank you again for the GR team to have such a large and organized community event. No other brands today cherish and respect the candid photography community like them, out of love not only for cameras, but for the celebration of this rather modern but historical artform, photography.

Thank you.

Ulysses

 
みんなで一緒に記念写真!

 
 
リコーイメージングのヨーロッパのYouTubeチャンネル「RICOH GR Photography」で公開している、このイベントのダイジェスト動画も紹介します。ぜひ見てみてください。
  

 
(あらいた)


 
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