【GRist】Vol.71 小林紀晴さん

2025.01.17 BLOG

GRist 71人目は、小林紀晴さんの登場です!
以前、旧GR BLOGのGRistコーナーにも出ていただいてますので、合わせてご覧いただければと思います。

また、現在、写真展「Asia Collection 1991-2024」(ギャラリー冬青/2025年1月9日〜1月25日)を開催中です。
お近くにいらした際には、ぜひお立ち寄りください!

***

2024年の夏、タイを訪れた。
コロナ禍には旅をすることができなかったので、うずうずしていた。

私がもっとも多く訪れている国。
50回以上になる。

熱帯のねっとりとした空気が肌に絡みつく。
それを鼻腔の奥までゆっくりと、そして深く吸い込む。
なつかしい。

深夜、そして、早朝、この街は姿を変える。
静寂を迎えた、その時間が私は好きだ。
だから、歩き出す。

雨季。
植物は優しく、空はいつでも泣き出しそうだ。
手のひらにカメラを包み、耳を澄ませば、彼らの囁きが聞こえる。
 

 
小林 紀晴(こばやし・きせい)
1968年長野県生まれ。東京工芸大学短期大学部写真技術科卒業。新聞社にカメラマンとして入社。1991年独立。アジアを多く旅し作品を制作。近年は自らの故郷である諏訪地域でも作品制作を行っている。写真集・著書に『kemonomichi』『愛のかたち』『ニッポンの奇祭』 『見知らぬ記憶』『まばゆい残像』『孵化する夜の啼き声』『深い沈黙』など。最新刊に『写真はわからない』がある。1997年『DAYS ASIA』で日本写真協会新人賞、2013年『遠くから来た舟』で第22回林忠彦賞受賞。2023年第23回日本写真芸術学会賞(芸術賞)受賞。初監督映画作品『トオイと正人』でバンコク国際ドキュメンタリー映画祭 2021新人監督賞、東京ドキュメンタリー映画祭2021ほか入賞。
https://www.kobayashi-kisei.com/
 





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