ミニチュアのキーホルダー化 (かつ)

2025.03.27 BLOG

こんにちは、かつです。

2025年1月末より、「リコーカメラミニチュアコレクション」が発売されています。

このミニチュアコレクションは、リコーのフィルムカメラ3機種(オートハーフ、リコーフレックス、リコーGR1)を、ケンエレファントさんが丁寧に精巧に作ってくださったもの。全国のガチャガチャコーナーや、書店で、販売されています。

詳細はケンエレファントさんのリリースページをご確認ください。


カプセルトイは1回 500円ですが、そろそろガチャガチャコーナーなどでは店頭の品物が無くなってきている頃かもしれません。

GR SPACE TOKYOでは、カプセルトイ(ガチャガチャ)が1回 500円、ブラインドボックス版 が1点 550円で販売していますので、欲しい方は足をお運び頂けるとうれしいです。

そして、今回の記事では、私自身、このミニチュアコレクションたちをキーホルダーにしたらかわいいのでは、と思ったのをきっかけに、このミニチュアにストラップをつけ、キーホルダー化してみたので、手順を紹介してみたいと思います。「加工するとこの部分の強度が心配だよ」などの注意点は、記事中に記載していきますね。

ただし、あくまで私が個人的に試してみたことの紹介であり、本ミニチュアコレクションのメーカーさんも推奨しているわけではないので、トライされる方は自己責任でお願いいたします。また、怪我等にもご注意ください。くれぐれも、自己責任ということでよろしくお願いいたします。


部品や工具について、基本的には100円ショップで手に入るものを利用しました。同じことができる加工精度がよい工具をお持ちの方は、そちらを使った方が良いです。

最初に、GR1に対して2通りの方法を試した例を掲載しています。
そのあとにオートハーフとリコーフレックスの加工例を掲載しています。

■ヒートン法
1つ目の方法は、「ヒートン」という部品を取り付ける方法です。
私が使ったのはこのヒートンです。他の100円ショップのものですとネジ部分が長すぎるものもあったのでご注意ください。

まず、予備穴をあけます。
ミニルーターと、このミニルーター専用の直径0.5mmのドリル刃を使いました。
安い機材ですので、回転軸がブレ気味ですがなんとかなります。

あまり力強く押し付けず、少しづつ削りながら穴を深くするように扱いましょう。

切子(削った屑)は白くなります。
透明の樹脂に塗装することで、ファインダーに光が通ったり、ストロボ発光部やAFセンサー部や測光センサー部の質感が出ているようです。小さいのに良くできていますね。

ヒートンのネジ部分が入る深さの穴をあけた後、穴の直径をネジに合わせ削り広げたほうが良いです。もしかしたら、直径1mmのドリルを使った方が良いかもしれません。

この予備穴をあけた付近の箇所(緑の丸で囲ったところ)は、樹脂の塊になっており、穴あけしても十分な強度があることが確認できました。
中空にはなっていませんし、フィルム室への影響もありません。

あとはラジオペンチ等でヒートンを予備穴にねじ込んでいきます。
一気に全てねじ込もうとすると、ヒートンが折れてネジ部分を取り出せなくなってしまいます。本来であれば手で回せる程度まで予備穴を広げておいたほうがよいです。

・少しねじ込んだら、一旦戻し、再び深くねじ込むという動作を繰り返し行う(1/4回転程度づつ掘り進めることを目安にする)
・途中で全て一旦抜き取り、ヒートンのネジ部分から削り屑を取り除く

という作業を行いながら、少しずつ深くねじ込めるようにしていってくださいね。

最後の位置までヒートンをねじ込めるようになったら、ヒートンを一旦外します。
その後、樹脂と金属どちらにも対応した接着剤を、ネジ部分の先に少しつけてから再びねじ込んで最終固定をして作業完了です。

あとはお好みのストラップをヒートンに取り付けてください。
100円ショップのアクセサリーパーツ売り場に沢山の種類がありますのでお好みのものをつけてください。
今回の例では、ボールチェーンをとりつけてみました。

■丸カン(丸環)法
2つめの方法は、「丸カン(丸環)」という部品を取り付ける方法です。
使用したのはこちらの丸カンです。

丸カンを通す穴は、実機でストラップを取り付ける穴と同じ位置としました。少し窪んでいるので穴あけ位置はわかりやすいです。
まず、横方向に深めに穴を空け、穴の直径を削り広げたあと、天面方向からやや斜めに掘り進め、穴を連結させます。
そして、後から開けた穴も直径を削り広げます。

前述のように、フィルム室側への影響がありません。
穴が連結するとき、ドリルの抵抗がすっと無くなる感触はちょっと快感です。

銀色のGR1は、少し金色がかっています。同じ色の塗料が見当たらず、リカバリすることが難しいです。丁寧に作業しましょう。
この写真では、穴を空けた所の塗装が少々剥がれています。拡大しているのでかなり雑な作業に見えますが、これくらいまでならば実物を目視した際にあまり気にならないと思います。

あとは、丸カンを穴に通すのですが、丸カンは最初開いていません。
ラジオペンチなどで写真のように丸カンを開いてから、穴に通し、丸カンを閉じるという所が少々力が必要かもしません。

あとはお好みのストラップを丸カンに取り付ければ完成です。

■応用編
オートハーフとリコーフレックスは、どちらも丸カン法で作成しました。
実機でストラップをつける位置と同じような位置に加工したい、という想いから私はこうしました。前の説明でそれぞれの良し悪しは理解して頂けたと思いますので、皆さんは自由に作成してくださいね。


こちらはオートハーフの例です。

実機でストラップを通す所に細長く穴をあけ、丸カンを取り付けました。
削ることにより塗装が剥がれてしまっても、一般的な銀色ですので再塗装でリカバリしても目立ちにくいです。
強度的に不安を感じる方は、必要最小限の丸い穴にするなど、ご自身でアレンジしてみてください。


こちらはリコーフレックスの例です。

実機のストラップ取り付け部分、片側の根本に二ヵ所穴をあけ、丸カンを取り付けました。
塊部分に穴ひとつを貫通させると、丸カンが塊部分の淵と干渉しそうだったのでこのようにしています。
取り付ける部品と取り付け部分の大きさによっては別の方法もあるかと思います。ご自身でアレンジしてみてください。


最後に。
これらのミニチュアは、どの様な購入の仕方をしてもブラインドですので、ダブりが出ることもあるかと思います。
ダブった品物も、キーホルダー化して楽しめますので、気が向いた方はチャレンジしてみてください。

ただし、何度も言うようですが、くれぐれも自己責任でお願いいたします!


※本記事の掲載については、あくまで自己責任ということを前提に、ケンエレファントさんの許可をいただいております。


(かつ)

  
 


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