こんにちは!管理人のまちゅこ。です。
今日はちょっと懐かし企画。 旧GR BLOGでライターだった、ひろさんに登場いただきます!
元商品企画のひろさんらしく、そしてGRへの愛ゆえの忌憚のない意見を書いてくれました。こういう人がいまでも社内にいてくれるのは、とても大事なことだなと、あらためて思います。
それではお願いします!
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こんにちは、元GR BLOGライターのひろです。
お久しぶりです。
元上司の野口さんから話がありまして、今回飛び入り参加することになりました。
ここに記事を書くのは4年ぶりになりますが、GR BLOG発足当時からGRの商品企画担当兼GR BLOGライターとして活動してきまして、今はカメラ部門を離れ、別の商品企画部署に在籍しております。ただ、どこに行くにもシャッターチャンスを求めGRを持って出るという習慣は当時から変わっていませんね。
GR III Avモード ISO200 F2.8 1/1000s -0.3EV補正 AWB レベル補正
さて、今日はGR IIIを数ヶ月間使用してきた感想を簡単に書きたいと思います。(個人的に残念だった点も)
GR III Avモード ISO200 F3.2 1/2000s -0.3EV補正 AWB
GR IIIになって一番嬉しかった点は近接撮影で最短6cmまで寄れるようになった点でした。
マクロモードONでAFが作動する範囲がレンズ先端から6~12cmの間という制約はありますが、より寄れるようになったことで(画像センサーが小さい利点もあり)1cmまで寄ることができたGR DIGITALシリーズを使っていた時のようなマクロ撮影の楽しさを感じることができています。前身機であるGR IIはマクロモードONで最短10cmでしたが、この4cmの差は大きいのだなと改めて思いました。
これに加えて、GR IIIの場合はマクロモードをONにしなくても10cm~∞までAFできる点や、タッチパネルでAFポイントを自在に動かせる点も近接撮影での使いやすさを感じさせてくれるポイントです。
GR III Avモード ISO125 F3.5 1/2500s +0.3EV補正 AWB
GR III Avモード ISO200 F3.2 1/1000s AWB
ただ、良い点ばかりではなくて、残念だった点もありました。
最初にカメラを見た瞬間によくここまでボディサイズを小さくできたなぁと感心したのですが、握った時に何か違和感が、、、。GRシリーズではいつもの定位置にあるはずのダイレクトに露出補正ができる通称露出補正レバー(正式名称:+/-ボタン)が無い、、、。
代わりに露出補正はADJレバーに配置されましたが、以前はそこに配置されていた"ISO"が無くなりISOダイレクト変更機能が設定できなくなってしまいました。露出とISO感度を変更する頻度が高い私にとってはこれは痛い、、、。特に夜の写真を撮る時はかなりの頻度で両者を変更して撮影するので。(親指をできるだけ動かしたくないので今はADJの1番目にISO感度を置いてます)
また、以前は露出補正レバーは再生画面の拡大/縮小のボタンも兼ねていましたので、無くなったことで、拡大/縮小が前ダイヤルに固定され、
撮影→再生→ADJを親指プッシュで拡大→そのまま親指でADJにてピント位置を横移動、前ダイアルで縦移動させてピント確認(”再生モードダイアル設定“を”拡大位置移動“に設定時)
という慣れ親しんだ片手でもできる一連の操作作法も今回で変更に。まぁこれから慣れたらいいのですけどね。
昔から変わらないGRのコンセプトは、便利なカメラではないけれど、その切れ味の良さを撮影者が自在に操れるよう、撮影者の意図をダイレクトにカメラに伝えられる操作性に拘っていくというもの。
露出補正レバーはスペースの面で難しかったのだと思いますが、最短で意図した機能にアクセスできること、片手でも一連の操作ができることという点への拘りは今後も持ち続けて欲しいと思っています。そして、いつか露出補正レバーを復活させて欲しいです。(完全に、元商品企画として、GRへの思いを込めたコメントになってしまいました)
GR III Avモード ISO100 F4 1/2000s -0.3EV補正 AWB
GR II Avモード ISO100 F5.6 1/1000s -0.3EV補正 AWB レベル補正
(昨年、夏休みに遊び行った長野での1枚。今年は台風で断念。GR IIIを持っていく予定だったのに、、)
写りに関しては、よりキレの良さとオートホワイトバランスの性能向上を感じます。
形容が難しいのですが、被写体の色はもちろんですが空気感と言いますか、解像感も含めてより見たままに撮れているなあという感覚。
写真を撮ってから家に帰って大画面のPCで見るのが楽しみになっています。
(ひろ)
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ひろさんには今後もタイミングみて、ぜひ登場してもらえたらと思っていますので、よろしくお願いします。
さらに使い込んだ上でのコメント、私自身もとても楽しみです!
(まちゅこ。)