GR meet 銭函開催と同じ日、ドイツ ハンブルグでもGRのイベント「GR Festival」が開催となりました。
イベント会場のPIER DREI Hotel。日本語なら第三埠頭ホテルって意味でしょうか、港町ハンブルグらしい名前です。
会場となったのは、PIER DREI Hotel。ハンブルグのHafen City地域にできたばかりのホテルです。
10年ちょい前、自分が欧州に駐在していたころにも、ハンブルグには何度も足を運んでいましたが、こんな素敵な場所はなかったような...。
後日調べてみたら、このあたりは急速に再開発が進むドイツでも指折りのトレンディなエリアだそうです。
開場直後の模様。ハンブルグ地域を中心に約100名が来場してくれました。
さて、今回のGR Festival、以下の3つのプログラムで成り立っています。
・ハンブルグの街をGRで撮り歩く "GR Walk"
・GR使いのスペシャリスト5人による GR&ストリートフォトセミナー
・ドイツ主要都市で続けてきたストリートフォトコンテストの最優秀賞を決める "GR Challenge"
と、とっても贅沢な内容。
▼GR Walkの模様
会場周辺のハンブルグの街並みをGRスペシャリストのSamuel Lintaro Hopfさん、Sean Tuckerさんと撮り歩きします。
おなじ趣味を持つ同志と情報交換したり、SNSでつながっている仲間と実際に面会できたことを喜んだりと、がっつり撮影に没頭するよりは、おしゃべりの合間に撮影を楽しむというようなスタンスの参加者が多かったかな。
でも、それでいいんです。今日はGR Festival、お祭りですもの。
とは言え、皆さん熱心なストリートフォトグラファー。Sean Tukerさんの解説が始まると、ひと言だって聞き漏らすまいと真剣な表情に変わります。
Seanさんの路上撮影講座に聞き入る皆さん。撮り歩きには愛犬を連れて参加する人の姿も。
GRの設定が判らない? Lintaroさん、Nielsさんに聞いてみよう!
▼GRスペシャリストによる セミナーの模様
Samuel Lintaro Hopfさん。日本でも人気のリンタロウさんですが、ハンブルグは彼のホームタウン。
Lintaroさんは7月に開催したGR meet 門司に来てくれています。その時の模様はこちらのリンクからどうぞ。
Sean Tuckerさん。ロンドンを中心に活躍する写真家。
彼のレクチャーは、硬派な写真論が多く聞きごたえあり。こちらのYouTubeチャネルもおすすめです。
Onno Seylerさん。クルマとクルマのある風景を撮影する広告写真家。
エンジンルームにカメラを潜り込ませて撮影したようなカットは、なるほど小さなGRだからこそ撮れる写真だと納得させられました。
David Shokouhbeenさん。デュッセルドルフ在住の写真家。ユーモアあふれる瞬間を捉えた作品が多いのですが、それを撮影する過程は忍耐の連続。
▼GR Challenge最優秀賞発表の模様
ドイツ主要都市で続けてきたストリートフォトコンテスト"GR Challenge”に勝ち残ったファイナリスト4名のみなさん。
最優秀賞はPatricia Grabowiczさんの手に。おめでとうございます!
と、ここまでがGR Fesival Hamburgのレポートです。
ドイツの長い冬の到来を思わせる肌寒い1日ではありましたが、みんなの熱気では負けていませんでした。
以下、あらいたの感想など....。
ここドイツは、連邦共和国というくらいですので、州ごと、地域ごとの自治制度が発達しており、街の表情も都市によって異なります。
中世の城下町の街並みがそのままの姿で現代まで残されているようなところもあれば、今回の会場周辺のように開発がすすむエリアがあったり。
道行く人のファションも多種多様。個性的な建物、まるで隣の店と競っているのかと思うくらい飾り付けにこだわるショーウインドー、センスのいい看板などなど。
街撮りにふさわしい被写体は尽きません。
一方で、GRというカメラ、日本と比較するとまだまだ浸透していないというのも正直なところ。
でもでも、伸びしろはきっと、いっぱいある。
だって、こんなにも熱心にストリートスナップを愛する人たちがいるんだもの...。
これからも、ドイツをはじめ世界の街で、今回のイベントのようにGRの魅力を伝えられる機会をもっともっと増やせたらいいな、そんな気持ちを胸に帰国の途に就きました。
Auf Wiedersehen!
またあいましょう!
P.S.
Lintaroさん、Nielsさんがイベントの模様の動画を公開してくれています。あわせてご覧ください。
Samuel L. Streetlife: https://youtu.be/Ehi3YYENUqE
Niels Kemp Creative: https://youtu.be/apPRbYTu2Zc
(あらいた)