デザイナー稲葉がスタジオポートレートに挑戦 (まちゅこ。)

2019.10.29 BLOG

こんにちは!管理人のまちゅこ。です。
今日は、以前にも登場してもらった、GR IIIのデザインを担当している稲葉が再び登場です!※前回の記事はこちらです。

今回は、モデルさんにご協力いただいて、スタジオでポートレートに挑戦してきたそうです。では、稲葉さんお願いしまーす!

***

こんにちは、デザイナーの稲葉です。

半年ぶりの登場ですが、GR III のデザインについては現在発売されている2冊のムック本で濃いお話し(笑)をさせて頂いてるので、今回はちょっとデザインと離れたお話を。

実はプライベートで役者さんやミュージシャンのアーティスト写真やジャケット写真、ライブ撮影などを行っているのですが、今回はスタジオポートレートに挑戦と言うことで、他のカメラに逃げないようにGR IIIだけ持参でスタジオ入り!

今回のモデルさんは、定期的に撮影している気心の知れた役者さんですが「カメラ小さい!」と言われちゃいましたが、さてどーなるか?

Av Mode, F2.8, 1/30sec, ISO500, EV-0.3, WBマニュアル, ブリーチバイパス

広角28mm(35mm換算)ということで画面上下左右端の広角特有の広がりを避けたかったのと多少のアウトフォーカスのボケを出したかったので、なるべく被写体に寄ってモデルさんの顔の位置が端に来ないように撮影してみました。

構図が微妙だったので肩や肘の部分が広角特有の広がりが出てますね。華奢なモデルさんなのですが腕が立派になってしまったので、最終的にトリミングしたのが下の写真です。

トリミングによって肩や肘の部分をカットしました

はい、もうバレバレっぽいですが「トリミングするなら撮影時にクロップしちゃえばいいじゃん」と開き直って以降の撮影は28mmから逃げました!ポートレート撮影に挑戦と言いつつ、35mmクロップ撮影に逃げた私をお許し下さいませ。

代わりと言っては何ですが、カメラ内現像時のイメージコントロールのカスタマイズ内容を紹介しますね。

各設定は照明を含めた環境によって変わるのでご参考までにと言う事で。

Av Mode, F2.8, 1/30sec, ISO640, EV-0.3, WBマニュアル, モノトーン

イメージコントロールのモノトーンはソフトモノトーンと併せて、ポートレートには相性が良いですね。またGR IIIの解像感は半端無いので、今回の撮影ではシャープネスと明瞭度は下げています。

モノトーン
キー +1
コントラスト 0
コントラスト(明部)-4
コントラスト(暗部)-1
シャープネス -3
シェーディング -4
明瞭度 -3

Av Mode, F2.8, 1/30sec, ISO1250, EV+0.3, WBマニュアル, スタンダード

髪の色を見せたかったので、この写真はスタンダードをベースにカスタマイズしています。 色合いの調整はイメージコントロールの色相とホワイトバランスの複合ワザで現像時に調整しています。

スタンダード
彩度 -2
色相 -2
キー +2
コントラスト -2
コントラスト(明部)+2
コントラスト(暗部)-4
シャープネス -2
シェーディング -4
明瞭度 -3

最後に屋外でGRが得意とするスナップ的な撮影をしてみました。ブリーチバイパス&シェーディング好きなのがバレバレですね。
ブリーチバイパスをポートレートに使う時は、現像時に色相とホワイトバランスの調整で好みの色(特に肌の色)に持っていくのがキモなので、皆さん是非チャレンジしてみてください。

今回は広角を使いこなしきれなかったので、次回は広い屋外空間で広角を生かしたポートレートにチャレンジしてみようかと思います(スタジオポートレート撮影は挫折。。。)

Av Mode, F2.8, 1/1250sec, ISO200, EV+0.3, WBマニュアル, ブリーチバイパス

Av Mode, F2.8, 1/1250sec, ISO200, EV+0.3, WBマニュアル, ブリーチバイパス

モデル:南 衣舞(みなみ いぶ)
撮影協力:(株)プルーフコーポレーション
https://proofc.com/

(稲葉)

***

とっても多趣味な稲葉さんなので、いろんなシーンでGRを使われているんだろうなー。デザイナーならではのお話しなども、まだまだありそうなので、またの登場を楽しみにしていてください!

(まちゅこ。)

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