あらいたです。
自分はストリートスナップ撮る時、同じ場所に長く留まり、被写体の到来を待って撮影することが多いです。
この話題、以前GR LIVE!の時にもお話ししたのですが、本当は「ポケットからさっとGRを取り出し、即座にシャッターチャンスを捕らえ、次の被写体を追って雑踏に消えていく」的な撮影スタイルに憧れるのですが、僕にはなかなか真似できません。
GR III, Tv mode, 1/400, F2.8 (-0.3補正) ISO1000.
カメラ内RAW現像(イメージコントロールのVividベース)+レベル補正で仕上がりを調整しています。
一例として、上の写真を撮影するまでの画像を載せてみます。
お見せするのは4枚ですが、すでに削除してしまったものを含めて何十枚も撮影しています。
左上)道路を挟んでいい感じの背景になりそうなシャッターを発見
右上)車の往来に十分気をつけて向こう側に渡ります
左下)撮影場所を決めたらひらすら待つ。この後20枚以上撮影しています。
右下)左端に赤い服の女性が入ってきました。この被写体に狙いを定めて撮影したのが上の画像です。
以前、この記事でご紹介したロンドン在住の写真家、Sean Tuckerさんは、自身のYouTube動画の中で、被写体を追って動き回るスタイルと、撮影場所を決めてシャッターチャンスを待つスタイルを、それぞれ"The Hunter"、"The Fisherman"と定義しています。
自分は、まさにフィッシャーマン タイプですね。
ここだと思うポイントを決めたら、糸を垂らし、後は粘り強く魚が来るのを待つ。
こう書くとカッコ言いけど、要は、あきらめが悪いだけ。
「せっかく、ここまで待ったんだから、あと5分」で、10分が過ぎ、20分が過ぎ...。
1時間近く、同じ場所を離れられないこともあります。
GR III, P mode, 1/125, F4.5, ISO200.
ベトナム出張の際のスナップ。ハノイの街は小型バイクが多いのですが、いざ待つとなるとなかなか来てくれないもの。3台のバイクが、うまく並ぶ瞬間を狙って撮影しました。
GR II, P mode, 1/40, F3.2, ISO100.
フォーカスを5mに固定し、原宿駅に入線する山手線の窓の向こうの看板にピントを合わせています。
ガラスに反射する自分と看板の顔が重なるショットが撮れるまで、やはり数十枚撮影しました。
以上、僕がGRを片手にシャッターチャンスを「待って」撮った写真をいくつか載せてみました。
獲物を追うハンターのように、さくさく歩留まり良く撮れればいいのに、と思いつつも、撮影合間の試行錯誤の過程もまた楽しい時間ではあります。
今年も、のんびりマイペースでフィッシャーマン的スナップ撮影を続けていきたいと思います。
(あらいた)