こんにちは、かつです。
まずは、タイトルについて一言。
「トレ」という日本語には、「トレーニング」と「撮れ(shooting)」という、ふたつの想いが込められています。
なかなか所望の撮影地まで出かけ撮影することができない日々が続いています。
それでも、GRで楽しめることや撮ってみると気づけることがあるよ!というお話しです。
そして、家でも広角のGRで撮れちゃう星といったら「インターバル合成」のこんな写真です。
マニュアル露出、F2.8、4秒、ISO200の設定で約4時間20分ほどのインターバル合成の撮影を行い、RAW現像でトーンカーブを少し直してWBを3800くらいにしています
GR IIIでインターバル合成機能の呼び出す手順は以前の記事 GR IIIレビュー インターバル合成にもあるのですが、撮影全体の流れをあらためて記載しますね。
(1) フォーカスを無限にしてください。GRシリーズなら簡単ですね。
(2) ローパスセレクタを強にしてください。
星の色を正しく出すためです。GR IIIは細い光跡の色が良く出ます!
(3) 三脚に固定して大雑把に撮りたい方向に向けてください。
順番はここでなくてもOKです。
もし長時間撮影したいなら、このときにモバイルバッテリーも設置するとよいです。
(4) 露出モードを「マニュアル(M)」にします。
市街地だと夜景を撮る感覚でOKなので自動露出のモードでもいけちゃうケースがあります。
(5) 試し撮り やるべきことは以下です。
- 構図の微調節
- ホワイトバランスの合わせこみ
- 露出あわせ
※注意※
通常撮影では「Shake Reduction」をOFFにせず三脚固定撮影をすると弊害がでますが、インターバル合成では自動で上記がOFFになります。試し撮りが露出確認だけなら気にせず、細かな確認をするときは「Shake Reduction」OFFにしましょう。
(6) インターバル合成の各種設定→撮影開始→そして待つ
途中経過保存を設定しておくと、うっかり眠ってしまっても安心ですね。
撮影の開始は2秒タイマーも併用するとカメラブレが低減できます。
待つ時間はお好みです。
(7) インターバル合成の停止する (自動で停止しない場合)
GW中、こんな感じで2台同時撮影をしてみました。
どちらにもモバイルバッテリーがぶら下がっているのわかりますかね?
2台とも、4時間20分ほどの撮影をしましたが、前回のインターバル合成の記事で紹介したモバイルバッテリーの4段階ある電池残量目盛りが1つ欠けただけでした。100%ではないけど75%以上電力が残っています。日本の冬至近辺の夜であっても、軽く夜通し撮影が可能そうです。
いつもの風景であっても、記録された映像から気づくことがあります。
2013年6月頃の旧 GR BLOG 記事でも紹介しているのですがあらためて。
「北極星はうごいているんです!」
マニュアル露出、F4、4秒、ISO400の設定で約4時間20分ほどのインターバル合成の撮影を行い、RAW現像でトーンカーブを少し直してWBを3800くらいにしています。
廉価なキットレンズのカメラを使い、都市部で比較明合成による星の光跡撮影をする設定は「よん、よん、よん」なんていいますが、開放から隅々までシャープに写るGRのレンズなら、「F2.8、4秒、ISO200」でOKです。これで同じ露光量。これは画面中央にあるGRのボケ具合を少しでも緩和しようとF4にしました。
こういった自然に対する気づきが、家からでも簡単にできちゃうんです。
いつか撮影地に出かけられる日が来たときのためのトレーニングついでに、お子様といっしょに星の動きを観察してみるよい機会かと思います。
そして、ラッキーで市街地でもしっかり写る大きな流星が撮れてしまうことだってあるんです!
これは、2013年 9月17日にセンサーサイズが始めてAPS-CサイズになったGRのインターバル合成機能で撮影した映像です。20分間くらいの光跡でしょうか。
2013年9月17日にGRを使い自宅から撮影。冬の大三角のど真ん中に市街地でも写る流星撮れた例です。
設定はF2.8、4秒、ISO200で、GRでの市街地用おすすめ設定です。
この撮影したときは流星群の期間でなかったので「散在流星」と呼ばれる流星です。
市街地でF2.8、ISO感度200 の4秒露光でも、この明るさで記録されるほど明るい流星はとても稀です。撮っている時間がながいほどに、こんな偶然と出会えることがあります。
そして、GR III のほうが星の光跡の色が本当に良く出ていることにも気づかされます。RAW現像もとっても素直にできるようになりました。うれしい!
いつもの風景からでも、ためしてみる価値あるでしょ?
みなさんも是非試してみてください。
(かつ)