GRist34人目は、Tomas H. Hara(トーマス・ハラ)さんの登場です!
リコーイメージングスクエア銀座のGRワークショップでも毎回人気だったトーマスさん(リコーイメージングスクエア東京でもよろしくお願いいたします!)。
今年3月、故郷アルゼンチン・ブエノスアイレスにどこか似ているという横浜で、初の個展を開催されていたことが記憶に新しいです。
トーマスさんの作品は、下記(記事下)のギャラリーにてご覧いただけます。
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My GR Story:
2015年梅雨のある日、私は渋谷のカメラ店で衝撃を受けていた。液晶画面に映し出されたハイコントラストの白黒画像、私が求めていた絵はまさにこれだと確信し、GRの購入を決めた瞬間であった。店を出て、ろくに設定も確認せず、一秒でも早くこのカメラで写真を撮りたいと、湿った空気に包まれた渋谷のストリートへ足を急がせた。
写真とは長い付き合いである。祖父も父も写真を趣味にしていたからか、自然な流れの中でカメラがいつも身近にあった。十代の頃、おさがりのフィルムカメラを使い、家族旅行から帰るとフィルムの現像が上がってくるのを楽しみに待っていたのは良い思い出である。ただし、当時の私と写真との関わりは浅く、思い出の記録以外に写真から得るもので特別なものはなかった。
そのような過去を振り返ると、GRとの出逢いは私の写真人生において転機であったと言っても決して過言ではない。現在写真家として活動している私にとって、GRは最高の相棒であり、師のような存在である。
どこにでも持ち運べるコンパクトさと撮りたい時に応えてくれる高い瞬発力は写真を日常の一部にさせ、あの雨の日の渋谷以来今日まで、GRを手に取らない日はなかった。
写真あって我あり、それは幸せの証である。
写真のある日々の積み重ねは、私に新たな人生観を与えてくれた。
GRという小さなカメラには無数の可能性が凝縮されている。
GRと出逢った日も、GRistとなった今も、変わらない思いである。
自己の表現を追求する傍ら、一人でも多くのGRユーザーを心が弾む発見へ導く手助けができれば本望である。
Tomas H. Hara(トーマス・ハラ)
1987年生まれ。東京に活動拠点を置くアルゼンチン・ブエノスアイレス出身ストリートフォトグラファー。
父からフィルムカメラを譲り受けたことを契機に独学で写真を始め、ブエノスアイレスの大学を卒業後に東京へ移住。
以来、渋谷や新宿等の人々を収めたストリートスナップを軸に独自の作品づくりに打ち込む。
www.tomashhara.com
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